ノーベル平和賞、エチオピアのアビー首相に 隣国と和平実現

Ethiopian Prime Minister Abiy Ahmed attends the High Level Consultation Meetings of Heads of State and Government on the situation in the Democratic Republic of Congo at the African Union Headquarters in Addis Ababa, Ethiopia, 17 January, 2019. Image copyright Reuters
Image caption ノーベル平和賞に輝いたエチオピアのアビー・アハメド氏は、昨年4月に首相に就任。国内外の紛争解決に力を尽くした

ノルウェーのノーベル賞委員会は11日、東アフリカ・エチオピアのアビー・アハメド首相(43)にノーベル平和賞を授与すると発表した。授賞理由として、「隣国エリトリアとの国境紛争を解決する断固たる指導力」を挙げた。

エチオピアは昨年、エリトリアとの間で和平合意を実現。1998~2000年の国境紛争から20年間続いた軍事的対立を終わらせた。

「和平への断固たる指導力」

ノーベル賞委員会は、アビー氏への授与について、「平和賞には、エチオピアと東および北東アフリカ地域の平和と和解に関わっているすべての人々を評価する意味も込められている」と説明。

「平和は片方の当事者だけでは生まれない。アビー首相が手を差し伸べたとき、(エリトリアのイサイアス・)アフウェルキ大統領はその手を握り、両国の和平交渉を正式に進める流れをつくった。ノルウェーのノーベル賞委員会は、和平合意がエチオピアとエリトリアの全国民に好ましい変化をもたらすことを望んでいる」と述べた。

反体制派を釈放

アビー氏は2018年4月に首相に就任。極度に厳しい統制国家から、自由な国を目指し、大規模な改革に取り組んだ。

何千人もの反体制活動家を刑務所から釈放。国外追放となっていた反体制派の人々の帰国を認めた。

大胆な改革は一方で、民族間の緊張を再び高めた。暴力的な衝突が発生し、250万人が避難を余儀なくされた。

トゥーンベリさん選ばれず

今年のノーベル平和賞は、223人、78団体が候補となっていた。中でも、スウェーデンの環境保護活動家グレタ・トゥーンベリさん(16)が有力とみられていた。

ノーベル財団の規定により、最終候補は50年後まで明らかにされない。

授賞式は12月ノルウェーのオスロで開かれる。賞金は900万スウェーデンクローナ(約1億円)。

過去のノーベル平和賞の受賞者には、バラク・オバマ前米大統領(2009年)、ジミー・カーター元大統領(2002年)、受賞時17歳の教育活動家マララ・ユスフザイさん(2014年)、欧州連合(EU、2012年)、国連とコフィ・アナン事務総長(2001年)、マザー・テレサ(1979年)などがいる。

(英語記事 Ethiopia's Abiy Ahmed wins Nobel Peace Prize

この話題についてさらに読む