セサミストリート、オピオイド中毒の親をもつキャラクターが登場

Sesame Street character Karli Image copyright Zach Hyman/ Sesame Workshop
Image caption カーリ(左)は番組内で、オピオイド中毒の親がいるという経験を話した

アメリカの子ども番組「セサミストリート」は、登場キャラクターの母親がオピオイド中毒という設定にすると明らかにした。オピオイドは処方鎮痛剤やヘロインなどに含まれる化合物。

同番組には今年、里親制度で養育されているカーリというキャラクターが仲間入りした。

カーリについては今後のエピソードで、母親が「大人の問題」を抱えているために里親制度に入っていることが明かされるという。

AP通信によると、アメリカでは11歳未満の子ども約570万人が、薬物中毒の親と共に暮らしているという。

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カーリは、同番組を制作する非営利組織(NGO)セサミ・ワークショップが運営する「セサミストリート・イン・コミュニティーズ」というプロジェクトで、自分の母親について話をする予定。

インターネットで配信されるエピソードでカーリは、母親が通っているミーティングや、自分と同じような境遇の子どもたちが集まるミーティングについて、エルモやその他のキャラクターたちに話をする。

また、エルモの父親ルーイも中毒について説明するほか、カリフォルニア在住で、両親が中毒だったというサリアちゃん(10)を取り上げる。

アメリカの疾病管理予防センターによると、1999~2017年の間にオピオイドに関連した死亡例は39万9000件に上る。

アメリカでは、1日に約192人がオピオイドのオーバードーズ(過剰摂取)でなくなっている。

「子どもへの影響は見えにくい」

セサミ・ワークショップで社会的影響・慈善事業を取りまとめるシェリー・ウェスティン氏は、「中毒は通常、『大人』の問題として語られるが、子どもへの影響は常に見えにくい。中毒と闘う親を持つことは、幼い子どもやその家族が直面するもっとも孤独でストレスのかかる状況だ」と話した。

セサミ・ストリートはこれまでにも、アメリカの社会問題を多く取り上げている。

2017年には自閉症のキャラクター、ジュリアが登場。昨年12月には7歳でホームレスになったリリーというキャラクターが仲間入りした。リリーは番組内で、家を出なくてはならず、それから色々な場所で寝泊りしていると話した。

番組ではほかにも、いじめ被害者や、両親が刑務所に入っているという子どもたちを取り上げている。

(英語記事Sesame Street to tackle opioid addiction crisis

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