ベルギーの車いすパラリンピック選手、40歳で安楽死

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Image caption マリーケ・フェルフールトさん。2015年の世界パラ陸上競技選手権大会では、3種目(T52・100m、200m、400m)で金メダルを獲得した

ベルギーの車いす陸上女子選手で、パラリンピックメダリストのマリーケ・フェルフールトさんが22日、安楽死を選んで死去した。40歳だった。

フェルフールトさんは、パラリンピックの2012年ロンドン大会で金メダル(T52・100m)と銀メダル(T52・200m)を獲得。

2016年リオデジャネイロ大会でも、銀メダル(T51/52・400m)と銅メダル(T51/52・100m)に輝いた。

フェルフールトさんは、筋力が次第に衰える進行性の脊髄(せきずい)の病気に苦しんでいた。治療は不可能とされていた。両脚に絶え間ない痛みと発作、しびれが起こり、眠ることすら難しい状態だった。

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Image caption 2016年リオ・パラリンピック大会の陸上女子400メートル(車いすT52)で銀メダルを獲得したフェルフールト選手(2016年9月、リオデジャネイロ)

2008年に書類にサイン

安楽死はベルギーで法律によって認められている。フェルフールトさんは2008年、将来的に医師が生命を終了させることを認める書類にサインした。

フェルフールトさんの故郷、ベルギーのディースト市は、フェルフールトさんが「22日夕、自らの選択に応じた」と声明を出した。

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Image caption フェルフールトさんは介助犬のラブラドール、「ゼン」と暮らしていた

「休むことができる」

フェルフールトさんは2016年、BBCラジオ5ライブの長時間にわたるインタビューで、「すごく、すごく気分が悪くなったり、てんかんの発作が起きたりします。痛みのあまり泣き叫びます。ものすごい量の鎮痛剤と精神安定剤、モルヒネが必要になります」と、聞き手のエレノア・オルドロイドに語っていた。

「たくさんの人から、どうしたらあんなにすごい結果を出せて、痛みと薬による筋肉の衰えを感じながら笑顔でいられるのかと聞かれます。私には、スポーツと車いすの競争が、薬のようなものなんです」

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フェルフールトさんはリオ大会後、安楽死の書類にサインしたことについて、「これで休息できる感じ。もうたくさんだと思ったら、私にはこの書類がある」とBBCに話していた。

ディーストでは23日から、市役所に追悼の記帳所を用意するという。

(英語記事 Vervoort ends life through euthanasia

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