中国代表、近道を使って上位入賞 軍人アスリートの国際大会で

An orienteering competitor (file photo)

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地図とコンパスのみを使い、山野に設置されたポイントをスタート地点から指定された順序で通過して所要時間を競う「オリエンテーリング」で不正が発覚した。写真はイメージ

中国湖北省武漢市で開催されている、軍人アスリートによる国際大会「第7回ミリタリー・ワールド・ゲームズ(MWG)」で、中国代表選手による不正が発覚した。主催団体は、当該選手を失格処分にしたと発表した。

不正があったのは、地図とコンパスのみを使い、山野に設置されたポイントをスタート地点から指定された順序で通過し、ゴールまでの所要時間を競う「オリエンテーリング」。

中国代表は20日に行われた女子中距離では1位、2位、4位に、男子中距離では2位でゴールした。ところが、これらの選手が観客が事前にしるしをつけて準備した近道を使っていたことが発覚。国際オリエンテーリング連盟(IOF)は、オリエンテーリングの中国代表選手全員を失格にした。

IOFは声明で、「残念なことに、中国代表による大規模な不正で」大会が「台無しになった」と述べた。中国代表は失格処分を取り消すよう求めてきたという。

今年4月には、米ボストンマラソンに参加した中国人ランナー3人が、出場資格を偽ったり、ゼッケンを他人に渡すなどしたとして永久追放された。