列車火災で73人以上死亡、乗客の調理で爆発か パキスタン

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パキスタン南部カラチから北部ラワルピンディに向かっていた列車内で31日、火災が発生し、これまでに乗客73人の死亡が確認された。死者は増える見込み。

負傷者は40人に上っている。

パキスタンのシーク・ラシード・アフマド鉄道相は、火災原因について、車内で朝食を調理していた乗客が使っていたガスボンベが爆発したと説明した。

「調理用コンロが2台爆発した。食事を調理中だった客が持っていた調理用油で炎の勢いが増した」

アフマド氏によると、列車へのガス器具の持ち込みは禁止されている。しかし長距離列車では、乗客が食事をつくるためにコンロを持ち込むことが問題になっているという。

列車には、イスラム教スンニ派の布教活動団体の集まりに参加する人が多く乗っていたと、アフマド氏は付け加えた。

燃える列車から飛び降りる人も

火災は、パンジャブ州南部ラヒム・ヤル・ハン近くで、パキスタンで最も古くて最も人気のある路線の1つ、Tezgamの列車内で発生した。この列車は、毎日運行しており、カラチからラワルピンディまで片道25時間半ほどかかる長距離列車。

炎は少なくとも3つの車両にまで燃え広がった。

地元メディアは当局者の話として、犠牲者の多くは、燃える列車から飛び降りようとして死亡したと報じた。

パキスタンの地図。列車は南部カラチ(Karachi)から北部ラワルピンディ(Rawalpindi)に向かっていた。パンジャブ州南部ラヒム・ヤル・ハン近くで火災が発生した。

地元のジャミル・アフマド副長官は、犠牲者の一部は、遺体の損傷が激しいため身元確認が難しく、DNA鑑定が必要になるだろうと述べた。

イムラン・カーン首相は、「恐ろしい悲劇による深い悲しみに暮れている」とツイートした。

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定員超過で多数の死者

今回の火災は、過去10年でパキスタン国内で発生した最悪の列車事故となった。

同国ではこれまで列車事故が度々起きている。通常、列車には定員を大幅に超えた人数が乗車していることから、多数の死者が出ることが多い。今年7月には11人が、9月には4人が死亡する事故があったばかり。

2007年にはメヘラブプール郊外で、少なくとも56人が死亡、120人以上が負傷する脱線事故が起きた。

国内で最悪の列車事故の1つは、2005年にシンド州で発生した、3つの列車の衝突事故で、130人以上が死亡した。

(英語記事 At least 65 dead in Pakistan train fire

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