トランプ氏、定住地をNYからフロリダへ変更 税金対策か

President Donald Trump and First Lady Melania Trump greet Japan's Prime Minister Shinzo Abe and wife Akie Abe at Trump's Mar-a-Lago resort in Palm Beach, Florida on April 17, 2018 Image copyright Getty Images
Image caption ドナルド・トランプ米大統領は、定住地を別荘マール・ア・ラーゴを所有するフロリダ州パームビーチに移すという。これまでこの別荘で外国首脳をもてなしてきた

生粋のニューヨーカーであるアメリカのドナルド・トランプ大統領は31日、定住地をニューヨーク市内のトランプ・タワーからフロリダ州へ移すと発表した。フロリダ州では所得税と相続税がかからないことから、税金対策が理由とみられる。

トランプ大統領はツイッターで、「毎年数百万ドルもの市税、州税、地方税を納めているのに、ニューヨーク市と州の行政から非常にひどい扱いを受けてきた」としている。

トランプ氏はニューヨーク生まれだが、フロリダ州パームビーチに1985年から所有する別荘マール・ア・ラーゴとホワイトハウスを頻繁に行き来している。米NBCニュースによると、大統領就任以来、トランプタワーに合計20日間滞在したのに対し、マール・ア・ラーゴでは99日間過ごしているという。

理由は「税金対策」

マンハッタンにあるトランプタワーの一室に、1983年の完成からずっと暮らしているが、今後もこの物件を所有し続けるかは不明。

ホワイトハウスはコメントを出していないが、米紙ニューヨーク・タイムズはトランプ氏に近い人物の話として、定住地の変更の主な理由は税金対策だと伝えている。

「さっさと出て行けば」、「厄介払い」

トランプ氏と対立関係にあるニューヨークのアンドリュー・クオモ州知事(民主党)とビル・デブラジオ市長(同)は、トランプ氏のフロリダ行きの知らせを歓迎した。

デブラジオ市長は「さっさと出て行くなどしてはどうか」とツイートした。

クオモ州知事は、「厄介払いできて清々する。そもそもトランプ氏はここで納税していないようだ。フロリダ州よ、トランプ氏をよろしく」とツイートし、多額の税金を納めているとのトランプ内の主張に疑問を呈した。

2020年大統領選挙で再選を目指すトランプ氏は31日、あと5年はホワイトハウスにいたいと明確に述べた。

「ペンシルベニア通り1600番地にあるホワイトハウスは、私がほれ込んだ場所であり、我々がアメリカを再び偉大にする間、願わくばあと5年はとどまりたい場所だ。しかし、家族と私は定住地をフロリダ州パームビーチへと変更する。ニューヨークはいとしいし、その人々も……」

トランプ氏は、常にニューヨークを大切にしていくだろうとした一方で、「残念なことに、毎年数百万ドルもの市税、州税、地方税を納めているのに、ニューヨーク市と州の行政から非常にひどい扱いを受けてきた」と書いた。

ニューヨーク・タイムズは、トランプ氏とメラニア夫人が今年9月、フロリダ州パームビーチ郡の裁判所に、定住地をマンハッタンからパームビーチへと移したとする内容の文書を提出していたと報じた。

この文書には、「他の居住先」としてホワイトハウスの住所と、ニュージャージー州ベドミンスターに所有するゴルフクラブの住所が記載されているという。

納税申告所の開示を拒否

トランプ氏はこれまで自分の納税申告書の開示を拒んできた。

ニューヨーク連邦地裁は10月7日、トランプ氏に対して、8年分の納税記録をニューヨークの捜査当局に提出するよう命じた

地裁判決は、トランプ氏と不倫関係にあったと主張する女性2人への「口止め料」支払いについての捜査に関連するもの。

(英語記事 Trump switches residence from New York to Florida

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