トランプ氏の弾劾調査を決議、証言など公開へ 米下院

Speaker of the House, Nancy Pelosi presides over the House of Representatives as it votes on a resolution formalising the impeachment inquiry Image copyright Getty Images
Image caption 野党民主党が多数を占める下院は、弾劾調査を正式に進める決議案を可決した

アメリカのドナルド・トランプ大統領のウクライナ疑惑について調べている議会下院は31日、大統領の弾劾調査を正式に進める決議案を可決した。

決議は、今後の弾劾調査の進め方を定めるもの。これまでは非公開だった下院委員会の証言聴取が公開になるなど、よりオープンに進行する。

トランプ氏や弁護士が、弾劾調査において適正な手続きを求める権利を有することも明確化した。

下院で多数派の野党・民主党は、トランプ氏が7月、ウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキー大統領との電話会談の際に、バイデン前副大統領の捜査を求め、見返りとして軍事支援を提案した疑いがあるとしている。

大統領側は、弾劾に相当することはないと反論している。

民主党2議員が反対

この日の下院は、決議案を賛成232、反対196で可決した。

民主党の意向を反映した決議案だったが、民主党議員2人が反対した。いずれも2016年大統領選でトランプ氏が楽勝した選挙区から選出された議員。

下院のこれまでの調査をめぐっては、非公開で政権関係者らの証言を集めているとして、与党共和党が批判してきた。

これに対し民主党は、調査を公にする前に証拠を集める必要があると主張。秘密調査との見方に反論してきた。

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Image caption 下院のペロシ議長は9月に弾劾調査の開始を発表。この日は「共和党はなぜ事実を恐れているのか」と述べた

委員会は民主党が主導権

決議によると、下院情報委員会は今後数週間内に公聴会を開催する。非公開で録取された宣誓証言の記録を公開することもできる。

同委員会は下院司法委員会に報告書を提出。司法委員会がトランプ氏は弾劾訴追に相当すると判断し、下院がこれを決議すると、上院が弾劾裁判を開く。

トランプ氏の弁護士は司法委員会に出席できる。共和党議員も文書や証人を召喚できるが、情報、司法の両委員会とも民主党が主導権を握っているため、妨害される可能性もある。

トランプ氏ら強く反発

決議の可決を受け、下院のナンシー・ペロシ議長(民主党)は、議員らが「真実に基づいて」トランプ氏の弾劾について判断できるようになると述べた。

さらに、「共和党がなぜ真実を恐れているのかわからない」と加えた。

これに対し、共和党のケヴィン・マカーシー下院院内総務は、民主党は「来年の大統領選で勝てないと怖がっているため」トランプ氏を排除しようとしていると主張。

ステファニー・グリシャム大統領報道官も、「ペロシ議長と民主党は、適正手続きの受け入れ難い違反を下院規則に盛り込んだだけだ」と批判した。

トランプ氏は、「アメリカ史上最大の魔女狩りだ!」とツイートした。

前NSC高官も証言

この日の下院委員会では、国家安全保障会議(NSC)のロシア・ヨーロッパ担当高官で、トランプ氏とゼレンスキー氏の電話会談を直接聞いたティム・モリソン氏が非公開で証言した。

前日に辞任したモリソン氏は、トランプ氏が職権を利用して、ウクライナ側にバイデン氏についての捜査を促そうとしたと証言。これは、アメリカの駐ウクライナ大使、ウィリアム・テイラー氏の22日の証言と合致するものだ。

一方でモリソン氏は、「はっきりさせておくが、違法なことが話し合われたとは感じなかった」と述べた。

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下院委員会はまた、ジョン・ボルトン前大統領補佐官(国家安全保障問題担当)に対し、11月7日に証言するよう要請した。

ボルトン氏の弁護士は、同氏にはすすんで証言する意向はないと述べた。証人としての出席を命じる召喚状は出されていない。

米メディアによると、ボルトン氏は政府によるウクライナ側への圧力を、怒りをこめて「麻薬取引」になぞらえたとされる。

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米大統領を弾劾するには? 法学教授が説明

(英語記事 First vote on impeachment inquiry passes House

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