香港デモ、ナイフ男が5人襲撃 区議は耳を噛みちぎられる

Andrew Chiu Ka Yin, District Councillor of Taikoo Shing West, receives help from first aid volunteers after sustaining an injury in a knife attack at a shopping mall, in Taikoo Shing in Hong Kong, China November 3, 2019. Image copyright Reuters
Image caption 香港東区区議会の趙家賢区議会議員は攻撃を止めに入ったが、男に耳を噛みちぎられた

民主化デモが続く香港で2日、ナイフを手にした男がデモ会場のショッピングモールで市民を切りつけ、5人が負傷した。うち2人が重体となっている。

事件があったのは太古地区のショッピングモール「シティープラザ」。男は通りがかりの男女と政治的な意見の相違で口論となった後、ナイフを取り出して切り付けたという。

また、凶行を止めに入った香港東区区議会の趙家賢区議会議員が、男に耳の一部を噛みちぎられる重傷を負った。

男は買い物客に殴られて取り押さえられた後、警察に逮捕された。加害者の身元は明らかになっていないが、地元メディアによると北京語を話す親中派だという。

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Image caption ナイフ事件のあった現場

香港では6月以降、反政府デモが続いており、暴動に発展する場合も多い。

香港政府は10月、デモの引き金となった犯罪容疑者の中国本土引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改定案を正式撤回したものの、デモ参加者は普通選挙や警察の暴力に対する調査などを求めて抗議を続けている。

シティープラザにはこの日、警察の暴動鎮圧部隊が配備されていた。

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Image caption シティープラザにはこの日、警察の暴動鎮圧部隊が配備されていた

先週には著名な民主活動家である黄之鋒(ウォン・ジーフン、英語名ジョシュア・ウォン)氏が、選挙への出馬を禁止されており、この週末も香港各地で抗議デモが行われた。

北東部の太古城では警察がデモ参加者に催涙ガスを噴射した。

先行きの見通しが立たない中、中国政府は香港の統治方法を変える準備を進めると警告している。

香港特別行政区基本法委員会の沈春耀委員長は、香港の行政長官の任命と罷免について「完璧な」方法を探していると話した。

<解説> 香港危機、暴力は加速するばかり ――スティーヴン・マクドネル、BBCニュース(香港)

ソーシャルメディアでは、事件現場の画像や映像が瞬く間に拡散する。ショッピングモールで男性の耳を噛みちぎった男は周囲にいた市民に取り押さえられ、殴られた。中には金属製のもので男を殴っている人もいた。

現場ではその直前、歌ったりスローガンを叫んだりしていたデモ参加者を追い出すため、警官隊がなだれ込んできたばかりだった。一部の過激な活動家は、「親中派」とされる店舗を破壊していた。

私は香港の小さなレストランのテレビで、一連の映像を見ていた。報道の途中、レストランの女性がテレビから顔を背け、「何もかも気が滅入る」とつぶやいていた。

(英語記事 Hong Kong protests: Knife attacker bites man's ear

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