ツイッター元従業員ら、サウジのスパイ活動に関与と米司法省

Twitter headquarters on October 25, 2013 in San Francisco, California Image copyright Getty Images

米司法省が、米ツイッターの元従業員ら3人を、サウジアラビアのスパイ活動に関与したとして訴追したことが6日、明らかになった。3人は、サウジ政府への批判で知られる人物を含むツイッターユーザーの個人情報を収集していたとされる。

カリフォルニア州サンフランシスコ連邦地方裁判所の訴状によると、訴追されたツイッター元従業員は米国籍のアフマド・アブアモ容疑者とサウジアラビア国籍のアリ・アルザバラ容疑者。ほかに、サウジ国籍のアフメド・アルムタイリ容疑者もスパイ行為で訴追された。

アルムタイリ容疑者は、ツイッター元従業員の2人とサウジ当局の仲介役を担っていたとされる。

米紙ニューヨーク・タイムズによると、サウジアラビア国民がアメリカ国内でのスパイ活動で訴追されるのは、これが初めて。

ツイッターは声明で、「悪人が我々のサービスを弱体化させようとしていることを認識している。自分の考えを世界と共有し、権力者を監視するためにツイッターを使う大勢が、どれほどのリスクに直面しているか、私たちは理解している。その人たちのプライバシーを守り、その人たちが不可欠な役割を果たせるようにするため、必要な仕組みを用意している」と表明した。

1人を逮捕

6日にシアトルの連邦地裁に出廷したアブアンモ容疑者に対する公判は8日も続く予定で、勾留が続いている。

アブアンモ容疑者は、文書を偽造し、米連邦捜査局(FBI)に虚偽の報告をした疑いでも訴追されている。

同容疑者はメディア・パートナーシップ・マネジャーを務めていた2015年、ツイッターを退職したとされる。

残る2人の行方は

アルザバラ容疑者とアルムタイリ容疑者は現在、サウジアラビア国内にいるとみられる。

ツイッターのエンジニアだったアルザバラ容疑者は、サウジ当局に雇われた後の2015年、6000人以上のツイッターユーザーの個人情報にアクセスした疑いがもたれている。捜査当局によると、同容疑者は上司と対立して休職扱いとなり、妻と娘を連れてサウジアラビアへと逃れたという。

サウジと米国の関係

サウジアラビアはアメリカにとって中東地域における重要な同盟国。ドナルド・トランプ米大統領は、サウジアラビアが、サウジ政府に批判的だったサウジ人記者ジャマル・カショジ氏の殺害に関与していたとして国際的非難を浴びているにも関わらず、緊密な関係を保っている。

カショジ氏は昨年10月、トルコ・イスタンブールのサウジ総領事館で殺害された

(英語記事 Ex-Twitter employees accused of spying for Saudis

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