バーコウ前英下院議長、ブレグジットは「戦後最大の外交の過ち」

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Image caption バーコウ氏は10月31日、英下院議長を退任した

英下院議長を10月31日に引退したジョン・バーコウ氏は6日、イギリスの欧州連合(EU)離脱を、「戦後最大の外交の過ち」と批判した。

ロンドンの外国特派員協会で会見したバーコウ氏は、10年間の議長職を退いた今、自分はもはや「中立を保つ」必要はないのだと説明した。

バーコウ氏による議事の采配については、ブレグジット(イギリスのEU離脱)を推進する議員の間から、残留派に肩入れしているという批判がしばしば出ていた。これについてバーコウ氏は会見で、自分はあらゆる立場の議員たちに「常に公平だった」と思うと述べた。

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バーコウ氏は今年9月、退任を発表した。当時は10月31日に予定されていたブレグジットと合わせての引退を表明していたが、ブレグジットは来年1月31日に延期された。

副議長のサー・リンジー・ホイルが4日、後任に選ばれた。

10年ぶりに自由に発言できるようになったバーコウ氏は、国際社会でのイギリスの立場にとってブレグジットは良いことか質問されると、「正直な答えは『ノー』」だと述べた。

「ブレグジットは戦後最大の外交上の過ちだと思う。それが正直な意見です」とバーコウ氏は続けた。

前議長はさらに、英議会が今後も少なくとも5年間はブレグジットを議論し続けると「確信している」と述べ、場合によってはブレグジット審議は5年どころか15年は続く可能性もあると指摘。それは「火を見るより明らか」だと強調した。

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「常に公平に」

バーコウ氏は議長としての10年間で、後方の議席に座るため「バックベンチャー」と呼ばれるいわゆる「平議員」に異例なほど、閣僚を問いただす発言の機会を与えた。

ブレグジットをめぐる審議では要所要所で、ブレグジット実施に大きな影響を与える議事手続き上の決定をたびたび下した。

こうしたことから批判されることも多いバーコウ氏は、この日の会見で自分は「常にブレグジット派を公平に扱い」、「常に残留派を公平に扱った」と述べた。

さらに前議長は、「私は議会を重視し、議長として中立だったと、聞く耳を持つ人がいる限り死ぬまで言い続ける」と強調した。

一方で、野党・ブレグジット党のルーパート・ロウ欧州議会議員は、バーコウ氏のような見解の人物が「この国の議会の審判をこれほど長く務めていられたなど」「実にみっともない」と批判。「仕組みそのものがブレグジットに反対するようにできている」と述べた。

(英語記事 John Bercow: Brexit 'biggest post-war foreign policy mistake'

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