ブルームバーグ前NY市長、米大統領選の立候補に強い関心

: Michael Bloomberg speaks on stage at a benefit event in New York in 2018 Image copyright Getty Images
Image caption ブルームバーグ氏は気候変動と銃の問題に関心が高い

来年の米大統領選に向けて繰り広げられている民主党の候補者争いに、富豪実業家で前ニューヨーク市長のマイケル・ブルームバーグ氏(77)が参戦に強い興味を示していることが明らかになった。

ブルームバーグ氏の広報担当者によると、同氏は民主党の候補者争いをしている現在の面々では、来年の大統領選でドナルド・トランプ大統領に勝てないと懸念しているという。

ブルームバーグ氏は今週中に、アラバマ州の予備選挙に立候補するために必要な書類を提出する見込み。

同氏は当初、大統領を目指すことはないとの姿勢を見せていた。

「いまの候補者では不安」

民主党では現在17人の候補者が、党としての大統領選候補の座を目指して争っている。

ジョー・バイデン前副大統領、エリザベス・ウォーレン上院議員(マサチューセッツ州)、バーニー・サンダース上院議員(ヴァーモント州)が、現時点での有力候補だ。

最近の世論調査は、バイデン氏より左傾しているとされるウォーレン氏かサンダース氏が党候補となった場合、トランプ氏に敗れる可能性があると示している。

ブルームバーグ氏の広報担当者は、「私たちはすべき事をしっかりとし、トランプの敗北を確実にしなくてはならない。しかし、現在の候補者たちではそれがうまくできないと、マイク(ブルームバーグ氏)は日増しに懸念を強めている」と述べた。

有権者の感覚に変化?

BBCのジョン・ソープル北米編集長は、アイオワやニューハンプシャーなど予備選が早期に開かれる州で、ブルームバーグ氏が世論調査を重ねてきたとみられることを紹介。

同氏はこれまでも大統領選への立候補を検討したことがあるが、結局は取りやめにしてきたと伝えた。

そのうえで、ブルームバーグ氏は過去、アメリカ人はニューヨークの富豪実業家には投票しないと考え、大統領選から身を引いた。その心配はもはや無くなったと述べた。

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環境問題に熱心

ブルームバーグ氏は、ウォール街の金融マンを経て、自身の名を掲げる金融情報サービスグループを築いた。

教育や保健の向上などの目的に何百万ドルも寄付してきた慈善家としても知られる。

元来は民主党員だったが、2001年のニューヨーク市長選を前に共和党員に転向。同党から立候補して当選し、2013年まで3期つとめた。

昨年、民主党員に復帰。党内では穏健派とみられ、取り組むべき主要な問題として気候変動を掲げている。

銃規制も支持

銃規制を訴える団体で、ブルームバーグ氏も2014年の設立に関わったエブリタウン・フォー・ガン・セイフティに、多額の資金援助をしてきた。

この団体は、今週あったヴァージニア州の議会選挙で、民主党が過去20年間で初めて上下両院の過半数を獲得したのに、大きく貢献したとされる。

同団体は選挙戦に250万ドル(約2億7300万円)を投入。銃の所持や使用の権利尊重を訴える全米ライフル協会(NRA、本部ヴァージニア州)の取り組みを大きく上回った。

(英語記事 Billionaire Bloomberg considers run for president

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