警官が発砲、デモ参加者が上半身撃たれ重体 香港

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デモ参加者が警官に撃たれた様子、フェイスブックで配信 香港

民主化を求める抗議活動が続く香港で11日午前、警察官が少なくともデモ参加者1人に向け実弾を発砲した。

現場は、香港北東部・西湾河(サイワンホー)の交差点。デモ参加者たちはこの朝、交差点を封鎖しようとしていた。

フェイスブックに投稿された動画では、交差点付近で、銃を手にした警察官が男性ともみ合っている。

そこに、黒いフェイスマスクを着けた別の男性が近づくと、警察官はこの男性に向け至近距離から発砲。弾は胸部か胴体に命中したとみられる。

目を見開いたまま

その後も、もみ合いは続き、警察官はさらに2発を発砲した。その弾が誰かに当たったかは、動画ではわからない。

撃たれた男性(21)は、目を大きく開いたまま路上に倒れていた。彼の周りには血が流れていた。

病院当局によると、男性は重体。手術を受けたという。

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別の2カ所でも拳銃抜く

警察は、1人の警察官が「職務で使用するリボルバー拳銃を発砲」し、弾が男性1人に当たったと認めた。

警察は、けが人は1人だけとしている。

また、別の2カ所でも、警察官が拳銃をケースから抜き出して手にする場面があったと明らかにした。

警官はこの日、「危険を顧みずに武器を使う」よう命じられていたとの話が一部で出ている。

しかし警察は、「全くのうそであり悪意に満ちている」と否定した。

実弾発砲3回目か

警察官がデモ参加者に実弾を発砲したのは、これで3回目とみられる。

10月1日には、中華人民共和国の建国70年を祝う行事が北京で開かれたのに抗議するデモの際、参加者の1人が警察官に胸を撃たれた。

10月4日にも、10代の少年が脚に銃弾を受けた。

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香港デモ、実弾で初の負傷者 中国建国70周年の記念日に

火をつけられ重体

この日は別の場所で、中国政府支持の男性がデモ参加者たちと口論の末に、可燃性の液体をかけられ火をつけられる事態も発生した。

この男性も重体となっている。

市内各地ではこの朝、デモ参加者が道路を封鎖し、長い渋滞が発生。電車や地下鉄の運行にも支障が生じた。

警官とデモ参加者の衝突も多くの地点で起きた。警官はゴム弾や催涙ガス弾を発射した。

一時、香港中心部のビジネス街でも催涙ガス弾が発射された。平日の日中に発射されるのはまれだ。

11日にあったこと

デモは週末が中心だが、11日は全労働者がストライキを打つゼネストが呼びかけられていた。

  • 香港中文大学で、れんがを投げた抗議者に向け、警官がゴム弾を発射
  • 香港理工大学で、警官がデモ参加者たちに催涙ガス弾を発射
  • いくつかの大学が休校
  • 警察は、デモ参加者たちが「大型で重い物体」を道路に落としていると説明。自動車の運転手を危険に陥れているとした
  • 警察のオートバイが故意にデモ参加者たちに突っ込んだ場面を撮影したとみられる動画がオンラインで拡散

8日には、立体駐車場で男子学生が転落し死亡した。警官隊の催涙ガス弾を避けようとして転落したとの報道もある。

(英語記事 Police officer shoots protester in Hong Kong

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