イスラエル空爆、2日間でパレスチナ人34人死亡 停戦後も砲撃

Trails of smoke above Gaza after a rocket launch on 14 November 2019 Image copyright Reuters
Image caption 14日朝の停戦発効から数時間後、ガザ地区から5発のロケット弾が発射された

イスラエル軍が14日未明、パレスチナ自治区ガザを空爆し、家族8人が死亡した。同軍とパレスチナの武装組織イスラム聖戦(PIJ)は12日から激しい交戦状態となり、停戦が成立したが、砲撃は散発している。

イスラエル軍は12日に、PIJのバハ・アブアタ司令官と妻を空爆で殺害。これをきっかけに、両者は交戦状態となった。

PIJはイスラエルに約450発のロケット弾を発射。一方、イスラエル軍は空爆を繰り返した。

「司令官はテロ責任者」

14日には停戦が成立したが、その後も数発のロケット弾が発射されている。

イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、アブアタ司令官を「去年あったガザ地区からのテロ攻撃のほとんどにおける責任者」と位置づけ、「時限爆弾」だったとした。

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Image caption 武装組織イスラム聖戦(PIJ)は、イスラエルに条件をのませて停戦に応じたとしている

子ども5人、女性2人が死亡

ガザの保健当局によると、14日の空爆で死亡した家族8人のうち、5人は子どもで、2人は大人の女性だった。全員、非戦闘員だという。

近所の住民はAFP通信に、「彼らは子どもで、民間人で、戦闘員ではなかった。政治とも無関係だった」と述べた。

さらに、「みんな罪のない人たちで、ぐっすり寝ていた。ブリキの家に4発のロケット弾が落とされショックを受けた。こんなの異常だ」と話した。

一方、イスラエル軍は、家族の長である男性は、PIJのロケット弾発射部隊の司令官だとしている。

同軍の報道官はAFP通信に、「非戦闘員の殺傷を最低限に抑える努力は当然、常にしている」と述べた。

「死者の多くは戦闘員」

家族8人の死亡により、12日に交戦が始まって以降のパレスチナ人の死者は34人に増えた。けが人も111人に上っている。

パレスチナ人の死者のうち25人は戦闘員だと、イスラエル軍は主張している。

一方、イスラエルでは63人が病院で治療を受けているという。

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Image caption イスラエル軍は空爆について、武装組織の司令官を狙ったものとしている

「目的は達成した」

停戦はエジプトの仲介で成立。PIJは14日朝、イスラエルが「暗殺作戦」や、ガザの国境付近におけるデモの参加者への攻撃をやめるなどの条件を受け入れたため、停戦を結んだと発表した。

しかし、イスラエルは停戦を公には認めていない。イスラエル・カッツ外相は軍のラジオで、「静寂には静寂をもって応じる」と述べた。

ギラド・エルダン公安相は、PIJへの譲歩を否定。「(PIJが)停戦を要望した。引き換えの約束はない」とツイートした。

イスラエル軍の報道官は、今回のガザでの軍事作戦「ブラックベルト」は、目的をすべて遂げたと述べた。

停戦後もロケット弾

イスラエル軍によると、14日の停戦発効の約5時間後、ガザ地区から5発のロケット弾が発射された。うち2発は、防空システム「アイアンドーム」が迎撃したという。

この攻撃によるけが人などの被害は、明らかになっていない。

イスラエル軍は、同日午後にも別のロケットが発射され、撃ち落としたとしている。

(英語記事 Israel-Gaza ceasefire holding despite rocket fire

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