米ヴィクトリアズ・シークレット、恒例の下着ショーを中止
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米女性下着ブランド「ヴィクトリアズ・シークレット」は21日、毎年恒例のファッションショーを今年は中止すると発表した。テレビ中継の視聴率が低下する一方で、ショーに対する批判は高まっている。
1995年に始ったヴィクトリアズ・シークレットのショーは、世界的スーパーモデルらが、手の込んだ下着などを身に着けて登場してきた。
これまでに、アメリカのタイラ・バンクスやドイツのハイディ・クルム、オーストラリアのミランダ・カーらが輩出。スーパーモデルへの登竜門として知られている。
性差別的と批判
ショーの様子は毎年テレビ中継されてきた。アメリカでは数百万人が視聴する主要なポップカルチャーイベントとして続いてきた。
しかし昨年の視聴率は歴代最低を記録。ショーに対し、「性差別的」、「時代遅れ」、「多様性が欠如している」との批判が起こった。
親会社のL・ブランズは、同社のマーケティング戦略を「進化」させることが重要だとしている。
同社のスチュアート・バーグドアーファー最高財務責任者(CFO)は、収支報告の場で投資家に対し、「我々はこのブランドの位置づけを改善する方法や、それを消費者に伝える最善の方法を模索している」と説明した。
一方でバーグドアーファー氏は、ファッションショーは「このブランドの重要な側面であり、マーケティングにおける卓越した功績」でもあったと述べた。
売り上げ低迷、数々の批判も
顧客離れにより、同ブランドの売り上げや最終利益は打撃を受けている。今週発表された第3四半期の純損失は2億5200万ドル(約270億円)だった。
ヴィクトリアズ・シークレットは、多くの批判にもさらされてきた。
昨年、当時の最高マーケティング責任者(CMO)のエド・ラゼク氏がファッション誌「VOGUE」のインタビューで、「トランスセクシャル」のモデルをショーに起用すべきではないといった趣旨の発言をし、猛烈な批判を受けた。ラゼク氏はその後発言について謝罪し、今年8月に辞任した。
L・ブランズをめぐっては、創業者のレス・ウェクスナー氏と、今年8月に拘置所内で死亡した米富豪ジェフリー・エプスティーン被告との関係についての悪評が立った。エプスティーン被告は今年7月、未成年者の性的人身取引で起訴されていた。
ウェクスナー氏はかつて、エプスティーン氏をアドバイザーとして雇用していたが、2007年に縁を切っている。ウェクスナー氏はエプスティーン氏が資金を流用していたと批判していた。