北朝鮮「非常に重大な実験」を実施と発表 ICBM用エンジンか

A state media image said to show Kim Jong-un inspecting the testing of a "super-large multiple-rocket launcher" Image copyright AFP
Image caption 北朝鮮の国営メディアは11月末、「超大型放射砲(ロケット砲)」実験を視察する金正恩委員長だという写真を配信した

北朝鮮の国営・朝鮮中央通信(KCNA)は8日、北西部の平安北道(ピョンアンブクト)東倉里(トンチャンリ)の西海衛星発射場で「非常に重大な実験が行われた」と伝えた。

KCNAによると、北朝鮮の国防科学院の報道官は「非常に重大な実験」の結果を、「我が国の戦略的地位」向上のために使うと発表した。実験の詳細は明らかにしていない。

複数の専門家は、人工衛星や大陸間弾道ミサイル(ICBM)の打ち上げに使う固体燃料エンジンの試験ではないかと見ている。

前日の7日には、北朝鮮の金星(キムソン)国連大使が、アメリカ政府と非核化交渉をこれ以上進めるつもりはないという発言をしている。金大使は、「現時点でアメリカと長々と話し合う必要はない。非核化はすでに交渉の対象ではない」と声明を出した。

北朝鮮はこれまでアメリカ政府に対し、年末までに国連やアメリカによる制裁解除を含む非核化案を提示するよう要求していた。金正恩・朝鮮労働党委員長は今年1月の新年の辞で「わが国に制裁と圧迫を続けるなら、新しい道を模索せざるを得ない」と宣言している。

北朝鮮外務省は5日にも、北朝鮮への軍事力行使の可能性に言及したドナルド・トランプ米大統領を非難し、「今のような危機一髪の時期に、意図的に対決の雰囲気を増幅させる表現を使うなら、老いぼれのもうろくが再び始まったと診断すべきだろう」と表明。北朝鮮は、トランプ氏が国連演説で金委員長を「ロケットマン」と呼んだ2017年9月にも、トランプ氏を「老いぼれ」と呼んでいる。

トランプ氏は7日の時点で、まだ非核化合意を期待していると述べた。8日の「非常に重大な実験」の発表後には、「金正恩は、敵対的に行動するには頭が良すぎるし、実のところ失うものが多すぎる。シンガポールでは僕と強力な非核化合意に署名した。合衆国大統領との特別な関係を無効にしたくないはずで、11月の米大統領選にも介入したくないはずだ」とツイートした

トランプ大統領は2018年には北朝鮮との非核化交渉を、政権の外交の柱として強調したものの、金委員長とたびたび直接会談しながら、非核化について具体的な譲歩を引き出せずにいる。

北朝鮮は今年5月に短距離発射実験を1年5カ月ぶりに再開した。

専門家たちは、アメリカが北朝鮮の体制保証や制裁解除などで譲歩しなければ、北朝鮮が人工衛星を打ち上げる可能性もあるとみている。人工衛星ならばICBMの発射実験ほど挑発的ではないものの、発射能力を試すと同時に世界に見せ付けられることになる。

(英語記事 North Korea carries out 'very important test'

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