両足切断、義足の雄ネコ SNSで「スーパースター」に

Vito, or Vituzzo, seen at home with his two prosthetic rear legs Image copyright Vituzzo Superstar/Instagram
Image caption ヴィトは両後ろ足に義足を着用している

交通事故に遭い、両方の後ろ足を義足にしたイタリアの6歳のネコが、インターネットで「スーパースター」として話題になっている。

ヴィトという名のこの雄ネコは、イタリア北部ミラノの交通事故で両足を損傷、切断した。

事故当時、飼い主の元バスケットボール選手のシルヴィア・ゴッタルディ氏と、妻でグラフィックデザイナーのリンダ・ロンゾーニ氏は、新婚旅行中で自宅を離れていた。

安楽死も珍しくないが…

カップルは急きょ帰宅。こうした状況で両後ろ足を失ったネコは、安楽死させられることが少なくないが、ヴィトは残った後ろ足上部の骨に、義足を直接挿入する手術を受けた。

イタリアではそれまで、同様の手術が成功した例はなかったとされる。

Image copyright Vituzzo Superstar/Facebook
Image caption 新しい両足でしっかりと立つヴィト

歩き回る姿が話題に

ヴィトは現在、自宅を歩き回っている。その姿は、インスタグラムとフェイスブックで見ることができる。

最近投稿された「家族写真」と題した画像では、ヴィトは飼い主のカップルに挟まれている。

カップルはBBCに、コンバイン収穫機の事故で、最初に両後ろ足に義足をつけたイギリスのネコ、オスカーに影響を受けたと話した。

ヴィトの物語

フェイスブックによると、ヴィトはシチリア島北西部の小さな町サン・ヴィート・ロ・カーポの出身。

もともとはゴッタルディ氏の母親に飼われていたが、彼女が死去。同氏の父親がネコアレルギーの人と付き合うようになったため、新たな飼い主が必要となった。

そこでヴィトは、ミラノに住むゴッタルディ氏とロンゾーニ氏のもとに引き取られた。カップルは、外を出歩くのが習慣だったヴィトが外に出られるように、専用のフラップを用意した。

Image copyright Vituzzo Superstar/Instagram
Image caption ヴィトの近況はインスタグラムとフェイスブックに投稿されている

カップルは2018年7月に結婚。新婚旅行は仕事の関係で先延ばしとなり、同年12月に実現した。その間、ヴィトは自宅で過ごし、カップルの友人が面倒をみた。

ヴィトがひどい事故にあったのは、このときだった。外に出て通りを歩いていて被害に遭った。1日以上、行方がわからなくなった。

Image copyright Vituzzo Superstar/Facebook
Image caption 事故後間もないころ、ゴッタルディさん(右)とロンゾーニさんに面倒をみてもらうヴィト

再び外を歩く

発見されたときには、深いけがを負っていた。後ろ足の片方はすぐに除去されたが、獣医はもう片方を残そうと努めた。

しかし、感染症により、もう片方も切断せざるを得なかった。獣医は人間の運動選手が使用しているのと似た、ばねのついた義足を用意。後ろ足の残った部分に取り付ける手術を成功させた。

ヴィトは数カ月で義足に慣れた。1年後、SNSですっかり有名になったヴィトは、再び外を出歩き、自宅でクッションの階段を登ってソファに移動する姿が、動画で紹介されている。

ヴィトは今月16日、イタリアの写真家クラウディア・ロッキーニ氏が記事にして紹介。地元メディアに取り上げられ、さらに全国的に注目されるようになった。

ヴィトのインスタグラムの最新コメントは、「全メディアが僕のことを話している。でも僕は謙虚なままだ」となっている。

(英語記事 Bionic cat Vito becomes social media 'superstar'

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