英王室でクリスマス・プディング作り 写真から分かることは?

Queen Elizabeth II, the Prince of Wales, the Duke of Cambridge and Prince George preparing special Christmas puddings in the Music Room at Buckingham Palace, London, as part of the launch of The Royal British Legion"s Together at Christmas initiative Image copyright PA Media
Image caption (左から)ケンブリッジ公爵ウィリアム王子と長男のジョージ王子、エリザベス女王、チャールズ皇太子が、イギリスの伝統料理クリスマス・プディングを作っている写真が公開された

イギリス王室バッキンガム宮殿は22日、エリザベス女王とチャールズ皇太子、ケンブリッジ公爵ウィリアム王子と長男のジョージ王子がクリスマス・プディングを作っている写真を公開した。

クリスマス・プディングはイギリスの伝統料理で、ドライフルーツやナッツ類に小麦粉、ミンスミート(牛脂)、ブランデーなどを混ぜ合わせて蒸したもの。日本で一般的なカスタード・プリンとは大きく異なる。

また、生地に指輪やコイン、指貫などを混ぜ込んで、切り分けたときに入っていたもので運勢を占うこともある。

1. 女王にふさわしいツリー

写真はバッキンガム宮殿の音楽室で撮影された。王族4世代が集合している後ろには、見事なクリスマス・ツリーが飾ってある。

よく見ると、飾ってあるオーナメントはどれも王室に縁のあるモチーフで、小さな王冠、女王の愛犬のコーギー、玉座、キルトを身にまとったバグパイプ吹きなどだ。

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Image caption ロイヤル・クリスマスツリーには、王室ゆかりのオーナメントが飾られている

残念ながら、ツリーの一番上に何が飾ってあるかは写真からは分からない。

イギリス王室が持っているクリスマス・ツリーはこれだけではない。王族は伝統的に、ノーフォーク州サンドリンガムの女王の別邸でクリスマスを過ごすが、24日のクリスマス・イヴには20フィート(約6メートル)のツリーを飾り付けるのが恒例となっている。

2. エプロンは?

この写真に写っている王室4世代の人たちは、デザート作りに適した服装をしていない。それは指摘しても差し支えないだろう。

チャールズ皇太子とウィリアム王子はスーツにネクタイ姿で、エリザベス女王もフォーマルドレスに真珠やブローチを付けている。

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Image caption 王族4世代が作ったクリスマス・プディングは、イギリス軍の慈善団体に寄付される

ただし、王室のクリスマスでは、きわめてフォーマルな服装が要求されるものだ。

王室史の専門家、ケイト・ウィリアムズ氏はBBCの取材で、「(クリスマスには)さまざまな装いが要求される。教会に行くにも、夕食をとるにも、いちいち着替えが必要だ」と説明している。

3. 女王といえばハンドバッグ

ハンドバッグを腕にかけていないエリザベス女王の姿は、きわめて珍しい。それは、宮殿の中でも同じようだ。

女王が持っているのはどうやら、お気に入りのバッグで、ロウナー・ロンドンの「トラヴィアータ」。ウォルソールの工場で手作りされているもので、値段は1800ポンド(約25万6000円)ほどだ。

ロウナー・ロンドンは1968年にロイヤル・ワラント(王室御用達)を受けて以降、女王のハンドバッグを作り続けている。

バッグの中に何が入っているかは、女王だけが知っている。

4. 我が家のボウルと似ている?

クリスマス・プディングの生地が入っているミキシング・ボウルは、イギリス人には馴染みのものだ。

これは陶器メーカーのメイソン・キャッシュのロングセラー商品「ケイン・ボウル」で、イギリスの家庭では何世代にもわたって使われているもの。

イギリスの料理番組「グレート・ブリティッシュ・ベイク・オフ」でも使用された。

Image caption メイソン・キャッシュのミキシングボウルは、「グレート・ブリティッシュ・ベイク・オフ」でも使われた。写真は2016年のもの

5. 少し遅い?

この写真の撮影時期は分からないが、12月初めと推測される。

20日にはエリザベス女王がサンドリガムの別邸へ移っているため、それ以前のはずだ。20日は、夫のフィリップ殿下が「経過観察」のためにノーフォークの病院に入院した日でもある。

伝統的には、クリスマス・プディングは待降節(イエス・キリストの誕生を待つ期間)直前の日曜日「スターアップ・サンデー(かき混ぜる日曜日)」に作られ、風味を高めるために熟成される。今年のスターアップ・サンデーは11月24日だった。

プディングは一度蒸された後、布やサランラップ、アルミホイルなどに包まれ、クリスマス当日まで冷暗所で保存される。

クリスマス・プディングに指輪やコインを入れる習慣は、19世紀にヴィクトリア女王が始めたという。当時はコックに感謝を示すためのものだったが、後に入っているもので運勢を占うようになった。

なお今回、王族4世代が作ったクリスマス・プディングは、イギリスの退役・現役軍人やその家族を支える慈善団体「ロイヤル・ブリティッシュ・リージョン」に寄付され、同団体の関連プロジェクトに送られる99個のクリスマス・プディングの1つとなる予定だ。

同団体は王室の支援に感謝し、「クリスマス・プディングを一緒に作って食べることは、伝統的な家族行事です。王室の協力を得て作ったこの特別なプディングを広く分かち合うのが楽しみです」とコメントした。

エリザベス女王はこのほか、毎年の恒例行事として、王室の職員1500人にクリスマス・プディングとクリスマス・カードをプレゼントしている。

ただし、このクリスマス・プディングは手作りではなく、今年の分は大手スーパーのテスコから調達したものだと言われている。

(英語記事 Five things about the royal Christmas pudding photos

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