爆発物探知犬が虐待死? 米、ヨルダンなどに供給停止

Sniffer dog. File photo Image copyright Press Association
Image caption 臭いで爆発物を見つける探知犬は多くの国で活躍している

米国務省は23日、ヨルダンとエジプトに対する「爆発物探知犬」の提供をやめると発表した。両国で十分な世話を受けられず、多くの犬が死んだためとしている。

アメリカはテロ対策の一環として、国内で訓練した犬を外国に提供してきた。

米国務省は9月、ヨルダンやエジプトなど10カ国に近年提供した100頭以上の犬の中に、十分な世話を受けていない犬がいるとする報告書を公表していた。

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Image caption ヨルダンで見つかった栄養不足の爆発物探知犬

同省の報道官はこの日、「現場にいる犬のいかなる死も、非常に悲しい出来事だ」とコメント。さらなる死を防ぐため、暫定的に爆発物探知犬の提供を禁止したと述べた。

ヨルダンとエジプトはこれまでのところ、コメントを出していない。

安楽死させた犬も

米国務省の報告書によると、ヨルダンで2017年に、爆発物探知犬1頭が熱中症で死んだ。

さらに、別の2頭が「深刻な病状でアメリカに送り返された」という。

米当局は「最終的にそれらの犬の1頭を、安楽死させざるを得なかった(中略)もう1頭は健康回復のため栄養補給が必要だった(中略)ひどくやせていたからだ」とした。

3頭とも犬種はベルジアン・マリノアだという。

また、今月発表された追跡調査の報告書は、ヨルダンに提供された別の2頭が「不自然な原因で」死んだとしている。

AFP通信によると、1頭は熱中症が原因で、もう1頭は警察が殺虫剤を噴霧した後に死んだという。

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テロ対策で「重要な役割」

国務省の報道官は、爆発物探知犬が「海外でテロリズム対策に取り組み、アメリカ人の命を救う上で、重要な役割を果たしている」と説明した。

現在ヨルダンとエジプトにいる探知犬は当面、それぞれの国にとどまるとしている。

ヨルダンにはこれまで、アメリカで訓練された爆発物探知犬が100頭以上提供されており、群を抜いて最大の受け入れ国となっている。

米国務省の報告書によると、エジプトでは提供した10頭のうち3頭が昨年から今年にかけ、肺がんや胆のう破裂、熱中症により死んだという。

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(英語記事 US stops sending sniffer dogs to Jordan and Egypt

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