クリスマスに台風直撃、10人以上死亡 フィリピン

Residents wade through a flooded highway, caused by heavy rains due to typhoon Phanfone, in Ormoc City Image copyright AFP

台風29号「ファンフォン」(フィリピン名ウルスラ)が25日、フィリピンを直撃し、少なくとも10人が死亡した。犠牲者の数は今後増えるとみられる。

フィリピン当局によると、「ファンフォン」は時速190キロ近い強風を伴い、複数の島に数回上陸した。

クリスマスに合わせて帰省しようとしていた何万もの人々が港で足止めされた。

「ファンフォン」は2013年11月の台風30号「ハイエン」で壊滅的被害を受けた地域の近くを直撃した。

風速310キロを超えた「ハイエン」は、フィリピンに上陸した台風の中で最も勢力が強く、6000人以上が犠牲になった。

少なくとも10人が死亡

24日夜にフィリピンに上陸した「ファンフォン」は、翌日のクリスマスにかけて国内の多くの島を通過した。26日になって、被害の状況が明らかになり始めた。

地元メディアによると、3歳の男児を含む少なくとも10人が死亡した。犠牲者はイロイロ州やカピス州に多い。

一方、フランスのAFP通信は、災害当局者の話として、少なくとも16人が死亡したと伝えている。

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Image caption 台風で運ばれてきたニシキヘビを捕らえたレイテ島オルモックの住民

フィリピンの放送局「ABS-CBNネットワーク」は、高台へ逃れようとしていた家族が鉄砲水で流され死亡したと報じた。また、イロイロ州だけで少なくとも12人が行方不明になっているとしている。

人気の観光地ボラカイ島も被害を受けたとみられるが、被害の規模は不明。

韓国人旅行客のチョン・ビョンジュン氏はAFP通信に対し、ボラカイ島行きの便が乗り入れるカリボの空港は、ひどく損壊していると述べた。

一方、タクロバン市は、風の影響で大規模な火災が発生したものの、最悪の事態は免れた。22万人以上が暮らすタクロバン市は低地のため、台風「ハイエン」による高潮で甚大な被害を受けた。

フィリピン気象サービスの26日午前11時時点の発表によると、「ファンフォン」は最も人口の多い島々を通過し、南シナ海に向かって移動しているという。

フィリピンの首都マニラ(Manila)と、レイテ島タクロバン(Tacloban)、カピス州(Capiz)、イロイロ州(Iloilo)など台風「ファンフォン」の被害を受けた地域の位置関係。

(英語記事 Philippines counts cost of deadly typhoon