英伝統の「ボクシング・デー」、米ブラック・フライデー普及で不振

Boxing Day sales Image copyright AFP

イギリス伝統のクリスマスセール「ボクシング・デー」が不振だ。調査会社スプリングボードによると、26日正午までに店舗へ足を運んだ消費者は前年から10.6%減り、同社が統計を開始した2010年以降で最大の落ち込みを記録した。

「ボクシング・デー」は、クリスマス翌日の26日に行われる一斉セール。元々は、クリスマスも仕事がある使用人や郵便配達員などに雇用主が贈り物をする日で、「箱を開ける日」という意味で「ボクシング(Boxing)・デー」と呼ばれる。

しかし専門家は、アメリカで感謝祭の翌日に行われるセール「ブラック・フライデー」の普及に加え、今年は悪天候が重なったことで客足が遠のいたと指摘している。

それでも、いくつかの店舗では朝4時半から行列ができた。

スプリングボードは、イギリス各地の繁華街やショッピングセンターに取り付けられたカメラから得た情報からデータ分析を行っている。

同社でディレクターを務めるダイアン・ウェール氏によると、統計の最終結果は多少、改善するかもしれないものの、それでも昨年より大きく落ち込む可能性が高いと話した。

セールに出かける消費者が減った理由についてウェール氏は、26日も多くのイギリス人がクリスマスを祝っていること、悪天候、オンラインショッピングやブラック・フライデーの普及などを上げた。

「ボクシング・デーはかつてに比べ、重要な営業日ではなくなってきている」

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それでも、ロンドン中心部オックスフォード・ストリートでは、雨の中、午前9時の開店を待つ人々が列を作った。

マンチェスターの百貨店「セルフリッジ」には、午前4時半から並ぶ人もいた。リヴァプールではファストファッション「ネクスト」が午前6時に開店したが、すでに150人が列を作っていた。

バークレーカードがオピニウム・リサーチに委託した調査によると、ボクシング・デー1日の売上高はイギリス全体で37億ポンド(約5300億円)となる見込み。イギリスに住む成人の10人に4人が、平均186ポンド(約2万6000円)を使うと予測している。

一方、クリスマス後のセール時期については、売上高が昨年よりも2億ポンド減るという予測も出ている。

また、環境への配慮として買い物を控えている消費者もいるという。

(英語記事 Boxing Day sales dip blamed on Black Friday deals

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