イギリスの人が自宅で2019年に一番見た映画……「ボヘミアン・ラプソディ」

Rami Malek in Bohemian Rhapsody Image copyright Fox
Image caption 映画「ボヘミアン・ラプソディ」でフレディー・マーキュリーを演じたラミ・マレックは、昨年のアカデミー賞主演男優賞を獲得した

2018年に公開され映画館で大ヒットした映画「ボヘミアン・ラプソディ」は、2019年の家の中でも大人気だった。英娯楽小売業者協会(ERA)が3日、統計を発表した。

フレディ・マーキュリーを中心に英ロックバンド「クイーン」を描いたこの作品は、2019年にイギリス国内で170万部を売り上げ、一番売れたビデオになった。170万部の3分の2はDVDやブルーレイで、その他はダウンロードされた分だ。

2位は130万部の「アベンジャーズ/エンドゲーム」だった。ほかにイギリスのビデオ販売トップ10に入ったのは、「トイ・ストーリー4」、「メリー・ポピンズ リターンズ」、レディ・ガガ主演の「スター誕生」などだった。

全体では、イギリス国内のビデオへの支出は9.5%増で、エンターテインメント業界で一番の急成長部門となった。動画配信の人気が、成長の原動力となった。

ERAによると、DVDやブルーレイ、4K対応UHDブルーレイなどディスク実物の2019年の売り上げは、2018年の6億1690万ポンド(約895億円)から22.6%減り、4億7720万ポンド(約690億円)だった。

これに対して、デジタル・ビデオの売上高は2019年に前年比21.5%増で21億1000万ポンド(約3060億円)だった。ネットフリックスやアマゾン・プライムなどの動画配信サービスの利用者が増えたことが、大きく貢献した。

「ディスク実物を扱う小売業者にとって、2019年は間違いなく厳しかった」と、ERAのキム・ベイリーCEOは言う。

下表はイギリス消費者のビデオ購入額(紺は小売、青はデジタル、水色は総額、単位100万ポンド)。

UK Consumer Spending on Video

Source: ERA

英スクリーン・エンターテインメント協会(BASE)によると、「消費者がどのメディアを所有しようと思うか、その選択にデジタル革命はますます浸透している」という。

一方で、以前は「英ビデオ協会(BVA)」という名称だった同団体は、「多くのファンやコレクターやプレゼントを探している人」は今でもディスク実物を好んでいると話す。

ビデオ業界で最も減ったのは、ビデオの実物のレンタルで、2019年には前年比25%減った。

過去10年の間に「ブロックバスター」などレンタル大手は目抜き通りから次々と姿を消した。それでも、レンタル・ビデオ業界の売り上げは昨年、2340万ポンド(約34億円)を記録した。

Image copyright Disney/Marvel
Image caption 2019年4月公開の「アベンジャーズ/エンドゲーム」は歴代興行収入1位になった

ERAのベイリーCEOは、「ビデオのデジタル・ルネッサンスは見事なものだけれども、大ヒット作品になるには今も物理的フォーマットで売れることがカギとなる」と話す。

「今年の売り上げトップ10のタイトルはどれも、デジタルよりもDVDやブルーレイの方が多く売れた」

映像作品の売り上げに先立ち、1日には英国レコード産業協会(BPI)が、消費者によるアルバム購買数は1億5400万件(ストリーム、ダウンロード、実物ディスク販売の総計)で、5年連続して右肩上がりを続けていると発表した。

BPIによると、2019年のアルバム販売の約75%はストリーミングによるもので、CDの実物の販売は減り続けている。その一方で、ビニールのレコードがわずかながら増え続けているという。

Album sales by year in the UK

Source: BPI / Official Charts

(英語記事 Bohemian Rhapsody was most-watched film at home in 2019 / Lewis Capaldi named the UK's biggest-selling musician of 2019

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