ゴールデングローブ賞、英俳優が続々受賞 BBC「フリーバッグ」も2冠

Olivia Colman, Sam Mendes and Phoebe Waller-Bridge

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(左から)オリヴィア・コールマンさん、サム・メンデス監督、フィービー・ウォーラー=ブリッジさん

米ロサンゼルスで5日、ハリウッド外国人映画記者協会がテレビと映画の優秀作品を選ぶ第77回ゴールデングローブ賞の授賞式が開かれた。イギリスからはオリヴィア・コールマンさん、タロン・エジャトンさん、ブライアン・コックスさんといった俳優が受賞したほか、サム・メンデス監督が「1917  命をかけた伝令」で2冠を達成した。また、BBC制作のテレビドラマ「フリーバッグ」も2冠となった。

新年の叙勲でナイトの称号を得たばかりのメンデス監督は、映画(ドラマ)部門で最優秀監督賞と最優秀作品賞を獲得した。

作品賞の発表で出演者やスタッフと共に壇上に上がったメンデス監督は、「人々が映画館の大きなスクリーンでこの映画を見てくれることを願っている」と話した。

ウェールズ出身のエジャトンさんは、イギリスの歌手エルトン・ジョンさんを題材にした「ロケットマン」で、映画(コメディ・ミュージカル)部門の主演男優賞を受賞。「ロケットマン」はこのほか、作中で使用された「 I'm Gonna Love Me Again」で主題歌賞を得ている。

ジョンさん本人を演じたエジャトンさんは、この映画は「人生で最高の経験だった」とスピーチした。

ゴールデングローブ賞は、2月に発表されるアカデミー賞の前哨戦と見なされている。

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タロン・エジャトンさん

映画(ドラマ)部門では、ホアキン・フィーニックスさんが「ジョーカー」で主演男優賞を、レネー・ゼルウィガーさんが「ジュディ 虹の彼方に」で主演女優賞を獲得した。

一方、映画(コメディ・ミュージカル)部門では「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」が3冠を達成。最優秀作品賞のほか、クエンティン・タランティーノさんが脚本賞を、ブラッド・ピットさんが助演男優賞を受賞した。

同部門の主演女優賞は、「フェアウェル」のオークワフィナさんが獲得した。ラッパーでもあるオークワフィナさんは、アジア系の女性として初めてゴールデングローブ賞で主演女優賞を得た。

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オークワフィナさん(左)、レネー・ゼルウィガーさん

テレビドラマ部門では、BBC制作の「フリーバッグ」がコメディ・ミュージカルシリーズの最優秀作品賞を受賞。主演女優賞も同作品のフィービー・ウォーラー=ブリッジさんが選ばれた。

ウォーラー=ブリッジさんはスピーチで、バラク・オバマ前米大統領が「2019年のおすすめドラマ」というツイートで同作品を選んだことに感謝の意を述べた。

また、コールマンさんが「ザ・クラウン」のエリザベス女王役で主演女優賞(テレビシリーズ)を受賞したコールマンさんは「フリーバッグ」にも出演しているほか、昨年は「女王陛下のお気に入り」で映画(コメディ・ミュージカル)部門の主演女優賞を受賞している。

受賞したコールマンさんは、「こうならない方に賭けていたんです。去年1年間は、誰かの人生を代わりに生きているみたいだったけれど、今は誰かの賞を代わりにもらってしまったような気がする」と話した。

また、「まさかこうなるとは思ってなかったので、もうすでにちょっと酔ってて」と言い、会場を笑わせた。

コールマンさんは指に、英映画演劇界における男女平等を呼びかける「ERA 50:50」運動の指輪をして、トロフィーを受け取った。

このほか、ブライアン・コックスさんが「メディア王 華麗なる一族」で主演男優賞(ドラマシリーズ)を受賞した。同作品はこの部門で作品賞を獲得している。

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ブラッド・ピットさん

式典では、多くの出席者がオーストラリアの森林火災に触れた。

オーストラリア出身のラッセル・クロウさんは、テレビドラマ「ザ・ラウデスト・ヴォイス」で部門で主演男優賞(ミニシリーズ・テレビ映画)を獲得。式典には参加しなかったものの、「オーストラリアで起きている悲劇は気候変動が原因だ」とメッセージを送った。

このほか、ピアース・ブロスナンさんやケイト・ブランシェットさんなども、森林火災に言及した。 

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ポン・ジュノ監督

外国語映画賞では、韓国の「パラサイト 半地下の家族」が選ばれた。同作品はカンヌ国際映画祭でパルムドール賞を受賞しており、受賞の期待が高まっていた。

ポン・ジュノ監督は韓国語でスピーチし、「国際的な監督と共にノミネートされたことだけでも大きな名誉でした」と話した。

「字幕という高さ1インチの障壁を乗り越えさえすれば、素晴らしい映画にもっと出会えることでしょう」

一方でアニメーション映画賞は、「アナと雪の女王2」や「トイ・ストーリー4」といったヒット作品の続編を押さえ、ストップモーションで撮影された「ミッシング・リンク」が受賞する番狂わせとなった。