イギリス人初の宇宙飛行士、「地球外生命体はいる」

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イギリスの宇宙飛行士ヘレン・シャーマン博士(56)が、地球外生命体は存在し、すでに地球に来ている可能性もあると話した。
化学者のシャーマン博士は1991年5月、イギリス人初の宇宙飛行士として、旧ソヴィエト連邦の宇宙ステーション「ミール」へ向けて出発した。
日曜紙オブザーバーの取材でシャーマン博士は、地球外生命体がいるのは「間違いない」と断言。数十億個もの星の間には「あらゆる形の生命体がいるはずだ」と話した。
現在はロンドンのインペリアル・コレッジに勤めるシャーマン博士は、地球外生命体は人間のように炭素と窒素で構成されてはいないかもしれないが、「今まさにここにいて、私たちには見えないだけかもしれない」と語った。
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(左から)1991年のミッションで宇宙ステーション「ミール」へ旅立ったヘレン・シャーマン博士、アナトリー・アルツェバルスキー氏、セルゲイ・クリカレフ氏
博士はさらに、「イギリス人初」の宇宙飛行士ではなく、「イギリス人女性として初」と説明されることへのいらだちを語った。
「つまりそれは(わざわざ女性だと説明しなければ)男性だと決め付けてしまうということ」
「(イギリス人宇宙飛行士)ティム・ピークが宇宙へ行ったとき、私のことを単に忘れている人もいた。最初に何かをするのは男性だというのが常識なので、この順番を覆せたことが嬉しい」
ピーク飛行士は2015年12月から翌年6月にかけて、国際宇宙ステーションで勤務し、イギリス人宇宙飛行士として初めて船外活動を行った。
シャーマン博士は、宇宙に行ったことで「モノではなくヒトこそが、本当に大事なのだと学んだ」と話した。
「宇宙で生き延びるのに必要はものは、すべて揃っていた。適切な気温、食べ物や飲み物、そして安全。地球上の持ち物のことはいっさい考えなかった」
「地球のどこかの上を飛ぶときはいつも、地上にいる大切な人たちのことを考えた」
シャーマン博士は2018年の新年の叙勲で聖マイケル・聖ジョージ勲章を授与されている。