スター・ウォーズ人気俳優、フェイスブック削除 政治広告を非難

Actor Mark Hamill at the premiere of Star Wars: The Rise of Skywalker Image copyright EPA
Image caption 米俳優マーク・ハミル氏は、フェイスブックのアカウントを削除したと発表した

映画「スター・ウォーズ」のルーク・スカイウォーカー役で知られる米俳優マーク・ハミル氏が、フェイスブックのアカウントを削除した。政治広告に関する方針を強く非難している。

ハミル氏は12日夜、フェイスブックのマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)を批判し、自らの決意を述べるツイートをした。

「マーク・ザッカーバーグが真実性より利益を優先していることに失望したため、フェイスブックのアカウント削除を決心した。世界的には『誰が気にする?』という行動に過ぎないとわかっているが、これで夜ぐっすり寝られる」

ハミル氏の決断は、フェイスブックが政治家に、うそを含んだ広告の掲載を認めたことを受けたものとみられる。

フェイスブックは、どんな政治広告の掲載を認めるかは、民間企業が判断すべきことではないと主張している。

問題発言も含め全部届ける

ハミル氏のアカウント削除について、フェイスブックはコメント取材に応じなかった。

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Image caption フェイスブックCEOのザッカーバーグ氏は、政治広告の内容をみて人々は考えを形成できるようにすべきだと表明している

同社の製品管理部門の責任者であるロブ・レザン氏は9日、政治広告について次のように述べ、方針を擁護していた。

「フェイスブックなどの企業は、規則が無い状況で、独自の方針を考案するよう求められている」

「私たちの会社の方針は、誰もがリーダーになろうとする人の発言を、問題点も含めて全部聞けるべきであり、それらの発言は公の場で精査され議論されるべきであるという原則に立脚している」

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規制しているソーシャルメディアも

政治広告に対しては、規制を実施している米企業もある。

ツイッターは昨年10月、関連メディアですべての政治広告の掲載を禁止すると発表した。

ジャック・ドーシー最高経営責任者(CEO)は、「政治的メッセージの到達力は努力で得るべきものであり、買うものではない」との信念をツイートした。

これに続きグーグルは、特定層に広告を表示する機能を、政治広告に関しては制限することを決めた。

改定した規則では、広告を特定の年齢や性別、大まかな場所を選んで表示できる。ただし政治団体に対しては、所有する「見込みのある有権者」データベースを、グーグルのデータベースと照合して効果を高める「マイクロターゲティング」ができないようにした。

社会の厳しい目

フェイスブックに対しては、何百万人ものユーザーの個人情報が、政治コンサルティング会社ケンブリッジ・アナリティカに流出したスキャンダル以来、社会の厳しい目が向けられている。

その後、ロシアやイランのグループがアメリカを標的に、フェイスブックを利用して偽の情報を流す活動をしていたことが判明。同社に対する懸念はさらに強まった。

これまで、歌手のシェール、コメディアンのウィル・フェレル、俳優のジム・キャリー、アップル共同創業者のスティーヴ・ウォズニアックの各氏らが、フェイスブックのアカウントを削除している。

専門家からは、フェイスブックの政治広告に対する制限の拒否は、米大統領選が近づくにつれ、さらなる批判にさらされるとの見方が出ている。

英オックスフォード大学インターネット研究所のナヒーマ・マーシャル研究員は、「前回の米大統領選では、ミーム(拡散されやすい情報や画像など)やマイクロターゲティング広告が、少数派を刺激したり、人々を投票から遠ざけたりする武器となった」と分析。

「フェイスブックの今回の措置で、同じようなことが起こる恐れが高まった」としている。

(英語記事 Star Wars actor quits Facebook over advert policy

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