スコットランド独立めぐる住民投票、英政府が正式に拒否

Boris Johnson and Nicola Sturgeon Image copyright Getty Images/PA Media
Image caption ボリス・ジョンソン英首相(左)とスコットランド自治政府のニコラ・スタージョン首相

イギリス政府は14日、スコットランド自治政府のニコラ・スタージョン首相が求めている、独立をめぐる2度目の住民投票を正式に拒否した。

ボリス・ジョンソン英首相はスタージョン氏に宛てた書簡で、新たな住民投票は「スコットランドで過去10年続いてきた政治的停滞を継続させることになる」と述べた。

これに対しスタージョン氏は、ジョンソン氏率いる与党・保守党は「民主主義を否定」しようとしているとツイートした。

スタージョン氏は、今年後半にも独立の是非を問う住民投票を行うとしているが、実施にはイギリス政府の許可が必要。

ジョンソン氏の拒否については「予想できたことだが、持続不可能で自滅的な決定だ」と話し、「スコットランドには選択する権利を手にする」と述べた。

その上で、スコットランド自治政府は今月中に、ジョンソン首相への返答と「次の段階」を発表することと、スコットランド議会で再び「スコットランドがその将来を選択できる権利を支持するか」を採決することを明らかにした。

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スコットランドでは2014年、イギリスからの独立を問う住民投票で、55%対45%で残留が上回り、イギリスに残ると決めた。

しかしその後、2016年の国民投票でイギリスの欧州連合(EU)離脱が決まったことから、スタージョン氏は2度目の住民投票が必要だと主張していた。スコットランドではEU残留派が多数だった。

昨年12月の総選挙では、同氏率いるスコットランド国民党(SNP)が、スコットランド議会で59議席中48議席を獲得。

スタージョン氏は住民投票への支持を得たとして、スコットランド議会に住民投票を行う権限を譲るよう、イギリス政府に正式に要請していた。

これに対しジョンソン首相は、スタージョン氏の主張を「注意深く考慮した」と述べた。

しかし、「あなたとあなたの前任者は、2014年の住民投票は『一世一代』のものだと個人的に約束した」と指摘。

「スコットランド住民は、共に連合王国を存続させるという約束に決定的な投票を行った。この結果は、エディンバラ協定によってイギリスとスコットランド両政府が守るべきものだ」と述べた。

Image caption スコットランド最大の都市グラスゴーでは週末、独立を求めるデモが行われた

その上で、イギリス政府は「スコットランド住民の民主的な決定と、あなたが住民にした約束を引き続き支持する」と述べた。

さらに、スコットランドの学校や病院、雇用などが、「イギリスから離れようとする選挙活動によって取り残されてしまう」のは見たくないと言明。

「こうした理由から、さらなる独立をめぐる住民投票につながるような権利委譲の要請には同意できない」と、正式に拒否を表明した。

「民主主義を食い止めている」

スタージョン氏はかねて、イギリス政府が住民投票の実施に「ノー」とだけ言えばよいと思っているなら「それは完全に間違っている」と指摘してきた

一方で、2017年にスペイン・カタルーニャ州が独立のために行ったような非公式の住民投票は、EUや国際社会の理解を得られないとして、スコットランドでは行わないとしている。

スタージョン氏は、「保守党は、スコットランドが自分たちの将来を決める権利を得ることを恐れている。選択肢を与えれば、住民が独立を選ぶ可能性が非常に高いと分かっているからだ」と述べた。

「保守党や、労働党や自由民主党などの幹部らは、連合に関する前向きな主張を持っていない。だから民主主義を食い止めることしかできない」

「スコットランド住民の投票や視点、利益を全く軽視しているし、未来を暗くする戦略だ」

BBCスコットランドのフィリップ・シム政治記者は、今年後半に住民投票を行える可能性は薄くなってきたと指摘。

一方で、スタージョン氏はこの件について法廷で争う選択肢を捨てていないため、2021年のスコットランド議会選までに次の策を見つけたいはずだと分析した。

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スタージョン党首、「スコットランドをイギリスに閉じ込めてはならない」

(英語記事 Johnson rejects Sturgeon's indyref2 demand

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