HIV啓発コンドーム、パッケージの「性的隠語」で配布中止 米

Condoms. File photo Image copyright Getty Creative
Image caption 資料写真

米ユタ州で、エイズ(後天性免疫不全症候群)の病原体、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)感染の予防や、安全なセックスを啓発するためのコンドームの無料配布キャンペーンが中止された。理由は、パッケージに書かれたひわいな表現だった。

このキャンペーンは、米ユタ州保健局が進めていた。州内の多数の医療センターを介して、10万個のコンドームを無料配布する予定だった。

コンドームのパッケージには、ユタ州(Utah)と州都ソルトレイクシティ(Salt Lake City)から文字をとった「SL,UT」(slut、尻軽女などの意味)や、「Explore Utah's caves(ユタの洞窟を探検しよう)」などと書かれている。

「性的な隠語は承認していない」

ユタ州のギャリー・ハーバート知事(共和党)は15日、無料配布を中止すると発表した。

州知事室は声明で、知事は「ユタ州保健局が州内の人々に対して、HIV予防について啓発するためのキャンペーンを実施することの重要性を理解している」と述べた。

その一方で、「知事は、性的な隠語の使用は承認していない。(コンドーム配布は)税金を投入しているキャンペーンの一貫であり、州知事室は保健局に対し、キャンペーンのブランド戦略のやり直しを求めた」としている。

「即時停止を要請」

中止を受け、保健局は、「ユタ州保健局は、HIVキャンペーンの一貫として配布したコンドームのパッケージに不快な表現が含まれていたことを謝罪する。こうしたパッケージデザインは、必要な承認を受けていなかった。我々は関係各所に、即時停止するよう要請した」とツイートした。

保健局は、「HIV防止を支援するためのキャンペーンの実施」に取り組み続けていると強調した上で、住民の税金をより尊重する方法で」行う方針だとしている。

地元メディアは、「州知事がユタ州をテーマにした性的なコンドームの配布を中止した」とツイートした。

HIVは感染者の免疫システムを徐々に破壊していくウイルス。抗HIV薬でウイルスを抑えることはできるものの、現在の医療ではウイルスを完全に消滅させることはできない。

(英語記事 Utah condom campaign halted over racy packaging

関連トピックス

この話題についてさらに読む