無断撮影に法的警告 ハリー英王子とメガン妃、カナダで

Duke and Duchess of Sussex Image copyright EPA

イギリス王室のサセックス公爵ハリー王子とメガン妃は21日、カナダに滞在中のメガン妃を無断撮影した写真が新聞やウェブサイトに掲載されたことを受け、メディアへの法的警告を出した。

公爵夫妻の弁護団は、カメラマンらがメガン妃をつけ回し、木陰に隠れて、メガン妃が息子のアーチーちゃんを抱きながら犬の散歩をする様子を撮影したと指摘。メガン妃はこの撮影に同意しておらず、カメラマンらにハラスメント(嫌がらせ)を受けたと非難した。

公爵夫妻は、法的措置に踏み切る考えを示している。

メガン妃は9日から息子のアーチーちゃんと共にカナダ・ブリティッシュコロンビア州ヴァンクーヴァー島に滞在。ハリー王子も21日に合流した。

望遠レンズで家の中を撮影

メガン妃は20日、ヴァンクーヴァー島のホース・ヒル・リージョナル・パークで、生後8カ月のアーチーちゃんを抱っこひもで抱えながら2匹の飼い犬の散歩をしているところを撮影された。

また、滞在している住居周辺でのパパラッチの活動に悩まされていたという。

夫妻の弁護士はさらに、パパラッチらが望遠レンズを使って家の中を撮影しようとしたり、住居の外でキャンプをしていたと批判した。

ブリティッシュ・コロンビア州法によれば、メガン妃は自らのプライバシーが侵害されたと証明できれば裁判で勝つ可能性がある。一方、カナダ権利と自由憲章では、報道と表現の自由が保証されている。

<関連記事>

公爵夫妻は今月8日、「主要王族としての公務から距離を置く」意向を発表。経済的に王室から独立した形で、イギリスと北米を行き来しながら、王室の一員として「進歩的な新しい役割」を果たしたいと表明した。

これを受けて英王室は18日、ハリー王子とメガン妃が今年春から公務から退き、「HRH, His/Her Royal Highness(殿下)」の敬称を使うのをやめ、公務と引き換えに受けていた公的資金を受け取らないことになると発表した。夫妻はエリザベス女王の正式な代理を務めることもなくなるという。

ハリー王子は19日、王族としての公務からの引退は「大きな賭け」だが、「他に選択肢がなかった」と語った

お使いの端末ではメディアプレイバックはご利用になれません
ハリー英王子「こうなってしまいとても悲しい」 イベントでスピーチ

ハリー王子とメディアとの関係は平穏なものではない。ハリー王子は、しつこく付きまとうメディアが母ダイアナ元妃の生活にどのような影響を与えたかを見て育った。ダイアナ元妃は、パリでパパラッチに追われる中、トンネル内の衝突事故で亡くなった。

事故当時、運転手のアンリ・ポール氏は、飲酒していたとされる。

Image copyright AFP/Getty

ハリー王子は、メガン妃がメディアとの関係で経験したことを、ダイアナ元妃のものと比較することが多い。

メガン妃は昨年10月、個人的な手紙を不法に掲載したとして、英タブロイド紙「メイル・オン・サンデー」を提訴ハリー王子はこの時に発表した声明で、メディアによる「容赦なく続くプロパガンダ」に何らかの措置を取らざるを得なくなったと説明した。

また、「私はかつて母を亡くし、今は妻が、同じ強力な勢力の犠牲者になるのを見ている」と批判した。

メガン妃は、メイル・オン・サンデーが自分の個人情報を悪用し、著作権を侵害したほか、意図的な編集を行って掲載したと主張している。

これに対しメイル・オン・サンデーは、手紙の掲載は「合法かつ多大な」公共の利益に沿うものだと、争う姿勢を示している。

ハリー王子自身も、英紙サンとデイリー・ミラーのオーナーを相手取り、10年以上前に電話が盗聴された疑いにからんで裁判を起こしている。

(英語記事 Harry and Meghan issue media warning over photos

この話題についてさらに読む