米グラミー賞、18歳ビリー・アイリッシュが5冠 ブライアント選手の追悼も

マイク・サヴェージ、BBC音楽記者

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Image caption ビリー・アイリッシュはグラミー賞で、主要4部門を含む5冠を達成した

第62回グラミー賞の授賞式が26日に米ロサンゼルスで開催され、ポップ歌手のビリー・アイリッシュ(18)が最優秀新人賞など5冠を達成した。

アイリッシュは最優秀新人賞のほか、シングル「bad guy」で年間最優秀楽曲賞と年間最優秀レコードを、デビューアルバム「When We All Fall Asleep, Where Do We Go」で年間最優秀アルバム賞を獲得し、グラミー賞の主要4部門「ビッグ・フォー」を制覇した。

ビッグ・フォーを総なめしたのは、1981年のクリストファー・クロス以来となる。

また、年間最優秀アルバム賞ではテイラー・スウィフトを抜いて史上最年少での受賞となった。

アイリッシュはさらに、最優秀ポップ・ヴォーカル・アルバム賞も獲得。スピーチでは「グラミー賞についてたくさん冗談を言っているけど、今は心から感謝を述べたい」と話した。

兄と妹で受賞

アイリッシュの兄で受賞アルバムにプロデューサーとして関わったフィニアス・オコネルも、年間最優秀プロデューサー賞(非クラシック)を受賞している。

「When We All Fall Asleep, Where Do We Go」は、2人が生まれ育ったロサンゼルスの自宅で制作された。

オコネルはスピーチで、「一番リラックスできる場所で一番創造的になれる」と話し、「手作りのクッキーでグラミー賞がもらえたのはとても光栄なことです」と付け加えた。

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Image caption ビリー・アイリッシュと兄のフィニアス・オコネル

授賞式前のレッドカーペットでアイリッシュは、自分が詐欺師になったようだと話していた。

「本当はここにいてはいけないような気がする。うっかりファンを入れてしまったんじゃないかと」

しかし典型的な曲の構成を無視した、不気味で不安を招くようなアイリッシュの楽曲は過去1年、ポップの法則を塗り替えてきた。

オコネルはスピーチで、「私たちはグラミー賞のためにこのアルバムを作ったわけじゃない」と話した。

「このアルバムは、うつや自殺願望、気候変動について、そして悪いやつ(bad guy)について歌っている。それが何を意味するのであれ」

「そして今、私たちはここに立っています。混乱しているけど、嬉しいです」

コービー・ブライアントさんを追悼

今年のグラミー賞ではこのほか、ラッパーのリル・ナズ・Xが「Old Town Road」で最優秀ポップ歌唱賞(グループ・デュオ)と最優秀ミュージックビデオ賞を受賞。

また、リゾがアルバム「Truth Hurts」で最優秀ポップ歌唱賞(ソロ)を獲得したほか、R&B部門でも2つの賞を受賞した。

リゾは授賞式のオープニングで楽曲を披露し、司会を務めたアリシア・キーズと共に、この日にヘリコプター墜落事故での死亡が報じられた米プロバスケットボールNBAの元選手コービー・ブライアントさんを追悼した。

リゾは「Cuz I Love You」を歌い始める前に「今夜はコービーのための式典です」と話し、「私は泣いている、あなたを愛しているから(cos I love you)」と続けた。

キーズも、授賞式を始めるに当たり、ブライアントさんの家族に思いを馳せてほしいと語りかけた。

「ブライアントさんの家族のために立ち止まって、心の内に抱きしめ、力と支援を与えてあげてください」

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Image caption 授賞式の司会を務めたアリシア・キーズが、ヘリ墜落事故で亡くなったコービー・ブライアントさんへの追悼を表明した

このほか、リル・ナズ・XやDJキャレド、ラン-DMCなどが式典の間、ブライアントさんのユニホームを掲げて哀悼の意を示した。

毎年グラミー賞の授賞式が行われるステイプルズ・センターは、ブライアントさんが20年にわたり所属していたロサンゼルス・レイカーズの本拠地でもある。

(英語記事 Billie Eilish is the big winner at the Grammys

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