ユニリーバ、子供向けの食品広告を中止へ 肥満対策で

A Twister ad Image copyright Getty Images

食品・日用品大手の英蘭ユニリーバは11日、未成年の肥満増加に対処するため、子どもを対象にした飲食品の広告・マーケティングを中止する方針を発表した。

新たな方針では、2020年末までに伝統的なメディアでは12歳以下、ソーシャルメディアでは13歳以下を対象にした広告を取りやめる。

また、広告にアニメーションキャラクターを使わないほか、12歳以下に「訴求力のある」著名人やインフルエンサーも起用しない方針だ。

さらに、アイスクリームブランド「ウォールズ」で「1食当たり110カロリー以下、糖質12グラム以下」の製品を新たに展開するとしている。

ユニリーバはこれまでに、健康に悪影響のある食品を子どもに売り込んでいるとして、アイスクリームの広告などが批判を浴びたことがある。

同社のマット・クロース副社長(アイスクリーム部門担当)は、「責任を持って子供向けの商品を作り、宣伝するという心からの約束だ」と説明した。

WHOは子どもの肥満に警告

世界保健機関(WHO)によると、標準体重を上回っている5~19歳の青少年の割合は、1975年の4%から2016年には18%に増加。全世界で3億4000万人以上に上るという。

WHOは、この問題の一端が不健康な食品のマーケティングにあるという「動かぬ証拠」があると指摘。各国政府にこうした広告の規制を呼びかけている

これを受けてイギリスやチリ、メキシコ、アイルランドでは、子供向けの広告について厳しい制限を敷くようになった。イギリスでは2018年、キャドバリーなど複数の菓子ブランドが、オンラインでの広告禁止措置を受けた。

ユニリーバをめぐっては2016年、棒アイス「パドルポップ」の広告が子どもに不健康な食品を食べるよう促しているとして、オーストラリアで禁止となった。

ユニリーバは持続可能性などに注目した製品を数多く売り出していることで有名。2003年以降は、子供向けのマーケティングで「責任感を持つ」という方針を掲げてきた。

過去には、性差別に考慮した広告作りを目指すと発表したほか、フェイスブックとYouTubeに対し、コンテンツ規制が十分に行われない場合は広告を引き上げると警告したこともある。

(英語記事 Food giant to stop advertising ice cream to kids

この話題についてさらに読む