北朝鮮、「今年初のミサイル実験」か 2発発射と韓国軍

People watch a television news programme showing file footage of North Korea's missile test,

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北朝鮮による前回のミサイル実験を伝える韓国のテレビ

韓国軍合同参謀本部は2日、北朝鮮が2発の未確認の飛翔(ひしょう)体を発射したと明らかにした。今年初のミサイル実験とみられる。

飛翔体は、北朝鮮の東部沿岸部から日本海(韓国名・東海)に向けて発射された。

韓国軍合同参謀本部は、「短距離弾道ミサイルとみられる」と述べた。

北朝鮮は昨年5月、約1年半に及んだ停止期間を経て、ミサイル実験を再開。その後、多くのミサイル実験を繰り返している。

北朝鮮は歴史的に、春にミサイル実験を強化してきた。

「挑発度は低い」

この日の発射は、韓国の新型コロナウイルスの感染拡大を受け、韓国とアメリカが毎年恒例の合同軍事演習を延期すると発表した直後のタイミングで実施された。

梨花女子大学(ソウル)のレイフ=エリック・イーズリー教授は、今回の実験について「北朝鮮にしては挑発の度合いは低い」と述べた。

しかし、北朝鮮がまだ「軍事力の向上と法外な要求を続けることを明確にしたもの」だとした。

また、「アメリカと韓国が軍事演習を延期し、人道支援を提供しても、金(正恩)政権からは友好的な態度は示されず、外交交渉の再開にもほとんど役立っていない」と話した。

昨年11月以来

北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は今年初め、アメリカとの協議が進まない状況を受け、核兵器と長距離ミサイルの実験の停止を終わらせるとしていた。

北朝鮮の直近のミサイル実験は、昨年11月に実施された。北朝鮮は「超大型の多連装ロケット砲」としたが、安倍晋三首相は弾道ミサイルを発射したとして北朝鮮を非難。北朝鮮の国営メディアは安倍氏を「ばか者」とあざけった。

北朝鮮は2019年後半に小型ミサイルの実験を何度か実施。制裁をめぐってアメリカ側の譲歩を引き出すことを狙ったとみられる。

しかし米政府は制裁解除を拒み、北朝鮮に核開発の完全放棄を求めている。