イギリス広告協会、「誤解を招く」マスク広告を禁止に

An advert for face masks that appeared on cnn.com Image copyright PA Media
Image caption cnn.comに掲載されていたこの広告も禁止となった

イギリスの広告基準協議会(ASA)は3日、「新型コロナウイルスの流行をマスクで防ぐ」という虚偽の内容を含んでいた広告を禁止した。

ASAは、「Easy Shopping 4 Home」と「Novads OU」の2社が出した広告が基準に違反していると判断。この広告は「誤解を招き、無責任で、正当な理由なしに恐怖を生む可能性が高い」としている。

当局は新型コロナウイルスによる感染症(COVID-19)の流行を食い止めるため、手洗いを励行している。

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禁止されたのは、2社が出稿していた高機能マスク「Oxybreath Pro」の広告。米アマゾンのやスコットランド紙「スコティッシュ・サン」のウェブサイトなどに掲載されていた。

ある広告には、「パニックが広がっているといっても言いすぎではないでしょう」と書かれていた。

また、「私が聞いた最高のアドバイスは、落ち着いて実践的な対策で自分を守ること」、「自分を守る最善の方法は、ウイルスやバクテリア、大気汚染物質から守ってくれる高機能マスクを買うこと」などと言った文言もみられた。

「マスクの使用は推奨していない」

ASAは、こうした広告は当局による感染防止のアドバイスに反しており、「誤解を招くものだ」と説明。

イングランド公衆衛生庁(PHE)の報道官は、ASAに「新型ウイルスの予防法としてマスクの使用は推奨していない」と通告したと述べた。

ASAは声明で、「医療現場の外で大きな効果があるという証拠はほとんどないと理解している」と述べた。

また長期にわたってマスクを使用することで、、小まめな手洗いといった感染症予防に役立つ「広汎な衛生手段に従う人が少なくなる可能性がある」と指摘した。

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国民健康サービス(NHS)で医療部門トップを務めるスティーヴン・ポウィス教授は、「心ない企業が利益を最大化しようと製品を売り込み、当局の助言を妨害していることは非常に危険で、(こうした広告が)禁止されるのは当然だ」と話した。

その上で、「責任ある」企業には新型ウイルスの流行に対処するため、従業員の在宅勤務体制を整える、予防対策を奨励する、感染の懸念がある人はNHSに連絡するよう求めるなど、「役割を果たしてほしい」と訴えた。

(英語記事 Face mask ads banned for 'misleading' virus claims

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