アジア株が急上昇 アメリカの景気刺激策決定で

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新型コロナウイルスの影響が続く中、アジアの株式市場は25日、ドナルド・トランプ米大統領と議会が1兆8000億ドル規模の景気刺激策に同意したことを好感し、各地で値を上げた。

東京株式市場では日経平均株価が前日比8.04%高の1万9546円63銭で取引を終えた。

香港株式市場のハンセン指数はも同3.8%上がったほか、中国・上海株式市場も同2.1%高となった。

フィデリティ・インターナショナルの投資ディレクターを務めるトム・スティーヴンソン氏は、「良いニュースだが、苦境を抜けたわけではない」と分析。

「市場が落ち込んでいる時は大きな動きがあるが、それにしがみつくべきではない。必ず反動がある」

前日24日の米ニューヨーク株式市場ではダウ工業株平均が一時、11.4%と1933年以降で最大の上げ幅を示した。

ダウ平均株価は3月に入り、史上最大の上げ幅と下げ幅の両方を記録している。

アメリカの景気刺激策とは

新型コロナウイルスの流行による経済への打撃を受け、各国政府が次々と刺激策を発表しているが、投資家からの反応は賛否両論だ。

アメリカの刺激策は、新型ウイルスの影響を受けた産業に対する救済措置が含まれている。議会は5日間にわたり、対策の内容について激しい議論を戦わせた。

共和党のミッチ・マコネル上院院内総務は現地時間の25日午前2時に、「やっと合意がまとまった」と発表。「これは実質的に戦時の投資だ」と説明した。

対策の詳細は明らかにされていないが、共和党が求めていた、現金給付が盛り込まれているという。

パンデミックはいつ終わるのか

トランプ大統領は24日、同国が4月12日のイースター(復活祭)までに新型コロナウイルスを取り除き、通常の状態に戻れると期待していると述べた。一方でニューヨーク州知事は、「新幹線」よりも速いスピードで感染が拡大していると述べ、異なる見解を示している。

アメリカは現在、中国とイタリアに次いで3番目に感染者の多い国となっており、国民に向こう15日間は他人と距離を取って行動するよう呼びかけている。

世界全体ではこれまでに1万9000人が新型ウイルスで亡くなり、42万人以上の感染が報告されている。

現在は特に欧州南部で流行が広がっており、イタリアやスペインでは毎日数百人が死亡している。こうした状況を受け、各国政府は外出禁止などの措置を講じ始めている。

(英語記事 Asia markets rise after US stimulus package agreed

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