米ラルフ・ローレン、医療用マスクなど生産へ 新型ウイルス対策に寄与

ジャスティン・ハーパー、ビジネス記者

Model Taylor Marie Hill is seen leaving Ralph Lauren Spring/Summer 2019 fashion show during New York Fashion Week. Image copyright Getty Images

アメリカのファッションブランド「ラルフ・ローレン」は26日、医療用のマスクや防護服を生産すると発表した。新型コロナウイルスの世界的流行を受け、高級ブランド各社が医療支援に乗り出している。

ラルフ・ローレンは、慈善活動部門「ラルフ・ローレン基金」を通して生産ラインに変更を加えると説明。アメリカ国内で25万枚のマスクと2万5000着の防護服を生産する。

また、新型ウイルス対策に絡んで1000万ドル(約11億円)を寄付することを明らかにした。

同社のファッションデザイナーで会長を務めるラルフ・ローレン氏は、「我が社の中心には常に連帯の精神がある。それは私たちの創造力や自信、そして最も重要な、お互いを助け合う精神につながっている。ここ数カ月から数週間の間も、その精神は薄れていない」と述べた。

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アメリカでは26日、新型コロナウイルスの感染者数が8万3500人を超え、世界最多となった。死者も1200人に上っている。

こうした事態を受け、ファッションブランドが医療用の衣服の供給に次々と乗り出している。

高級コートを手掛ける「カナダグース」も手術着や白衣などの生産を開始し、医療従事者に寄付すると発表。来週にも、これまで閉鎖されていたカナダの2カ所の工場で操業を再開する予定だ。

同社のダニ・ライス最高経営責任者(CEO)は、「カナダ全土で、毎日命を懸けて、医療施設のCOVID-19の最前線で戦っている人がいる。彼らは助けを必要としている。今こそ、製造能力や資源をより良い目的のために使うときだ」と話した。

サンフランシスコを拠点とする「ギャップ」も、防護服を生産するほか、国際的なサプライチェーンを利用してマスクや白衣を確保すると発表している。

北米大陸以外では先に、フランスの高級ブランド大手ルイ・ヴィトン・モエ・ヘネシー(LVMH)が、香水の製造ラインで手指用の除菌グッズの製造を開始している。

イギリスでは、家電大手ダイソンが独自の人工呼吸器の開発に着手した一方、エアバスやロールス・ロイスなど十数社からなるコンソーシアム(共同事業体)が、既存の人工呼吸器2種を基にした製品の生産を目指している。

(英語記事 Designer brand Ralph Lauren to make masks and gowns

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