ホームレス8人に毒を盛ったとして男を起訴 米カリフォルニア

A homeless tent is seen over a bridge in Los Angeles during the coronavirus outbreak

画像提供, Getty Images

米カリフォルニア州で、コショウスプレーの「2倍の強さ」を持つ物質をホームレスの人に飲ませたとして、男が起訴された。

ウィリアム・ロバート・ケーブル被告(38)は、少なくとも8人に対し、とうがらしオレオレジン抽出物(OC)を混ぜた食べ物を渡し、具合が悪くなる様子を撮影したとされる。

被害者の数人が病院に運ばれており、当局はケーブル被告が他にも標的にした人がいるとみている。

ケーブル被告は有罪となった場合、最長19年の禁錮刑となる。

「ゆがんだ娯楽」

オレンジ郡のトッド・スピッツァー地方検事は、「この人々は弱い立場にあるために標的となった」と述べた。

「ゆがんだ娯楽の一環において、彼らは対象にされ毒を盛られた。彼らの痛みは、加害者が繰り返し想起できるように記録された」

オレンジ郡の地方検事局によると、ケーブル被告は5月、ハンティントン・ビーチ周辺にいるホームレスの人々に食べ物を与えたが、その中には警察が使うコショウスプレーの「2倍の強さ」がある物質が含まれていた。

OCはとうがらしから抽出される物質で、コショウスプレーの主な原材料として知られる。スプレーの強さはメーカーによって異なる。

「チャレンジ」と言われ

一部の被害者は、これは「辛い食べ物チャレンジ」だと言われ、ビールを渡されて参加するよう促されたという。一方、渡された食べ物に何か入っているとは聞かされずに食べた被害者もいる。

地方検事局は、ケーブル被告の渡した食べ物を食べた被害者は、けいれんのような症状や呼吸困難、嘔吐(おうと)などをもよおしたと発表している。

ケーブル被告は5月に逮捕され、毒を盛ったとして8つの罪状で起訴されている。また、被害者のうち1人が高齢者だったことや、加害行為に未成年を関わらせたとされることから、さらに2件の罪状が加わっている。

検事局は、他の被害者や容疑者の特定に向けて市民からの情報を募っている。