北朝鮮外相、「米国と手を取り続ける必要あるのか」 米朝会談から2年

US President Donald Trump (L) shakes hands with North Korea's leader Kim Jong Un

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2回目の首脳会談で笑顔で握手を交わすアメリカのドナルド・トランプ大統領(左)と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長。一度は改善されたとみられた米朝関係は悪化した

初の米朝首脳会談から2年となる12日、北朝鮮の李善権(リ・ソンゴン)外相は談話を発表し、アメリカと「手を取り」続ける必要があるのかと疑問を呈した。

李外相の談話は、北朝鮮との関係構築を自身の重要な成功例の1つだと胸を張ってきたアメリカのドナルド・トランプ大統領に、冷や水を浴びせるものとなった。

米朝関係は2018年のシンガポールでの歴史的な首脳会談にかけて、大きく改善されていた。しかしその後はほとんど進展はない。

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北朝鮮国営の朝鮮中央通信(KCNA)が報じた談話の中で、李氏は「世界が注目する中で、2年前に膨れ上がった関係改善に対する希望は絶望に変わった」と述べた。

「朝鮮半島の平和と繁栄に対する一筋の楽観論すら暗い悪夢の中に消えてしまった」

李氏はまた、北朝鮮は「見返りもなく(トランプ氏の)成果をあげるために利用されるような提案は2度としない」と発言。今年11月の米大統領選で再選を目指すトランプ氏をあてこすったとみられる。

さらに、「わが最高指導部とアメリカ大統領の親交が維持されても関係改善は1つもなく、シンガポールで握手した手を引き続き取る必要があるだろうか」と疑問を表明。アメリカの軍事的脅威に対処するために「より確実な力を育てる」とした。

南北関係も悪化

トランプ氏と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は2018年6月、現職の米大統領と北朝鮮指導者として初めての首脳会談を行った。

数十年にわたる敵対関係改善の突破口とみられていたこの会談で、両首脳は朝鮮半島の非核化に向けてあいまいな合意文書に署名した。

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2018年の初の米朝首脳会談は、両国の関係改善の突破口になるとみられていた

2019年2月にヴェトナム・ハノイで開かれた2回目の首脳会談は、何の合意もないまま予定より早く終了した。

非核化の前に経済制裁の解除を求める北朝鮮と、まず核開発を完全に放棄しなければならないと主張するアメリカの交渉は決裂した。

その後数カ月で米朝関係は悪化した。北朝鮮はアメリカとの交渉が失敗に終わると、関係が著しく改善していた韓国との連絡を大幅に断ち切った。

2019年には飛翔体の発射実験を再開した。アメリカからの譲歩を得るために圧力をかけようとしたとみられる。

南北関係はさらに悪化し、北朝鮮は今月9日、韓国の首脳とのホットラインを含む南北間のすべての通信線を遮断した。