来年のアカデミー賞、2カ月延期 4月開催へ

Emma Stone in 2017

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米アカデミー賞は映画界最大の祭典。写真は2017年授賞式のエマ・ストーンさん

米アカデミー賞(オスカー)を主催する映画芸術科学アカデミーは15日、2021年2月28日に予定されていた第93回アカデミー賞授賞式を同4月25日に延期すると発表した。新型コロナウイルスを理由に、著名人が集う大イベントが相次いで延期されている。

映画芸術科学アカデミーは、候補作の上映期間に関するエントリー条件も従来の2020年12月末までから、2021年2月28日までに延長することで合意した。

バーチャルな式典になるのか、出席者たちが実際に会場に集まれるのかは、まだ見通しが立たないという。

候補作は来年3月15日に発表される。

延期は4度目

英映画テレビ芸術アカデミー(BAFTA)も2021年の授賞式を2月14日から4月11日に延期し、オスカーと歩調を合わせている。

新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)の影響で、年末までに公開予定だった多くの映画の製作が中断している。

アカデミー賞が延期されるのは4度目。過去3回は、ロサンゼルスが洪水被害に遭った1938年、マーティン・ルーサー・キング牧師が暗殺された1968年、ロナルド・レーガン大統領(当時)の暗殺未遂事件があった1981年。

「作り手が罰を受けてはならない」

映画芸術科学アカデミーのデイヴィッド・ルービン会長と、同アカデミーのドーン・ハドソン最高経営責任者(CEO)は、「100年以上前から映画は、とりわけ暗い時代に私たちを慰め、奮い立たせ、楽しませてくれる、大事な役割を演じてきた」とコメント。

「今年は実にそうだ。エントリー可能期間と授賞式の日程を延期することで、映画製作者には作品を完成させて公開するために必要な余裕を与えたい。誰にもどうしようもないことのせいで、映画の作り手たちが罰を受けてはならない」とし、こう続けた。

「次回のオスカー授賞式と私たちの新しい博物館の会場は、歴史的な瞬間になる。世界中の映画ファンが映画を通じてひとつにまとまることができる」

動画配信での公開も対象に

映画芸術科学アカデミーは4月末、パンデミックで多くの映画の製作や公開が打撃を受けていることを背景に、ストリーミングやオンデマンドなどの動画配信サービスで初公開される映画も、来年の賞の対象になるよう、ルールを変更していた。

従来は、ロサンゼルスの映画館で少なくとも1週間は上映される作品しか、候補になれない決まりだった。

米アカデミー賞のほか、アメリカの演劇界最大の賞、トニー賞もパンデミックの影響を受け、今月初めに予定されていた授賞式が延期された。新しい日程はまだ発表されていない。

欧州各国が参加する歌合戦、「ユーロヴィジョン・ソング・コンテスト」は先月予定されていたが中止になった。