英イングランド北部、別の家への訪問を禁止 感染が急増

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ハンコック保健相

イギリス政府は30日夜、イングランド北部では別世帯の人とお互いの家の中で会うことを禁止すると発表した。新型コロナウイルスの感染症COVID-19の急増を受け、新たなロックダウン(都市封鎖)が実施された。

この規制は、グレーター・マンチェスター、ランカシャー東部、ウエストヨークシャーの一部に住む、数百万人が対象となる。

マット・ハンコック保健相はBBCに、感染の拡大は多くの人が友人や親類を訪ねているためだと述べた。

最大野党・労働党は、深夜になった政府発表のタイミングを批判した。

飲食店での交流も禁止

ハンコック保健相は、BBCの朝の情報番組で、接触者追跡の情報をもとに「対象を絞った」対策を取ったと説明。「伝染のほとんどは、別世帯の人が互いの家を訪問することや、親類や友人を訪ねることで起きている」と述べた。

この対策により、異なる世帯の人はそれぞれの家や庭で会うことができなくなる。同一世帯の人とパブやレストランに出かけることはできるが、別の世帯の人との交流は認められない。

政府はこの措置が、今週末に祝祭イードを迎えるイスラム教コミュニティーにとって「衝撃となる」と認めた。ただ、礼拝施設は、社会的距離の確保を条件に開けたままにできる。

イギリス・ムスリム評議会(MCB)のミクダード・ヴェルシ氏は、「なぜ直前になって発表されたのかは不明だが、この指示を素早く徹底することが大事だ」とツイートした。

夜にツイッターで発表

新しいロックダウンの規制は、発表から数時間後の真夜中から実施された。3月23日夜からのロックダウンで、同居していない相手と屋内で会うことが制限された後、7月初めにはイングランド全域で様々な規制が緩和されたものの、それから約4週間で、規制が復活した。

最大野党・労働党の党首サー・キア・スターマーはこの措置を歓迎。ただ、「何百万人もに影響を与えかねない発表を夜遅くにツイッターでするなど、この危機下でただでさえ色々問題のあった政府広報としても、さすがにひどい」と批判した。

ハンコック氏がツイッターで発表したのは、30日午後9時16分だった。政府はその2時間後に詳細を公表し、31日朝になって追加情報を発表した。

政府は、新規則を住民に順守させる権限を、各地の警察と議会に与えるとした。また、社会的弱者などは規制の例外とすると述べた。

別の地域では

今回の規制の対象ではないイングランドの各地では、2つの世帯が最大30人まで屋内で集うことが、現行の規制で認められている。

一方、ウェールズでは、異なる世帯の人が屋内で会うことはまだ認められていない。ただ、2つの世帯が人数に関係なく合体し、1つの「拡大世帯」をつくることができる。

北アイルランドでは、最大4世帯の計10人まで屋内で対面することができる。

スコットランドでは、最大3世帯の計8人までが屋内で集合できる。

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イギリスの感染者数の推移。棒は1日あたり、実線は7日間の移動平均。再び増加傾向がみられる(出典: 英保健・社会保障省、7月30日現在)

イギリス全体では30日、COVID-19により38人が死去。累計の死者は4万5999人に上った。

この日、新たに846人の感染が確認され、1日の確認感染者数として過去1カ月で最大となった。

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