【米大統領選2020】 メラニア夫人、人種の調和を訴える 共和党大会2日目

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【米大統領選2020】 「多様性にあふれた歴史がアメリカを強くする」 メラニア夫人の演説

米共和党の全国大会2日目が25日に開かれ、メラニア・トランプ大統領夫人がホワイトハウスから演説した。夫人は、米国民が人種を超えて一体となるよう感情を込めて訴えた。

メラニア夫人は、ウィスコンシン州で警官による黒人男性銃撃を受けた抗議デモが続くなか、「暴力と略奪をやめて」と呼びかけた。

また、人種に基づいて憶測をめぐらせないよう強く求め、アメリカの歴史を批判的に振り返った。

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11月の大統領選の共和党候補に前日、正式指名されたドナルド・トランプ大統領は、世論調査で民主党候補ジョー・バイデン前副大統領にリードされている。

トランプ氏は最終日の27日夜に、指名受諾演説をする予定。

メラニア夫人の演説

ふだんはスポットライトを嫌うメラニア夫人はこの夜、メインスピーカーとして、ホワイトハウス中庭のローズガーデンで演台に立った。トランプ大統領ら少人数の聴衆が演説を聞いた。

「皆と同じように私も、人種問題を背景としたこの国の政情不安について考えている」

「私たちが歴史の一部を誇りに思えないのは、厳しい現実だ。過去からは学び続けると同時に、将来に集中してもらいたい」

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演台に向かうメラニア夫人

「一般的なアメリカの理想に沿って暮らせるように、人々には礼節をもって協力するよう強く訴えたい」

「また、正義の名をかたる暴力や略奪をやめ、決して肌の色をもとに人を判断しないようお願いする」

大会2日目は、ウィスコンシン州で警官に背中を複数回銃撃された黒人男性ジェイコブ・ブレイク氏(29)への祈りで始まった。

トランプ氏は民主党などから、人種間の緊張を高めていると批判されている。ただ大会初日には、黒人の演説者が口々に、トランプ氏は人種差別者ではないと強調した。

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【米大統領選2020】 トランプ大統領支持のアフリカ系アメリカ人 共和党大会で演説

新型ウイルスについては

メラニア夫人は、国内で17万8000人以上の死者が出ている新型コロナウイルスの問題にも言及。感染流行で不安を感じている国民に同情を示した。

「多くの人が心配なのはわかっている」、「絶望的な気分の人もいる。そういう人には、あなただけではないとわかってほしい」。

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メラニア夫人はホワイトハウスを背景に、中庭ローズガーデンで演説した

夫人はさらに、トランプ大統領について、「思っていることを隠さない」人だとたたえた。

「私たち市民は、大統領に完全な正直さを期待できる。好き嫌いはあれ、彼が考えていることは常にわかる」

メラニア夫人がホワイトハウスから演説したことに、民主党は政府施設の不適切な利用だとして激しく反発した。

他の演説したのは

「チャンスの地」がテーマの2日目の夜は、トランプ大統領の息子エリック・トランプ氏と娘ティファニー・トランプ氏も演説した。

エリック氏は「過激な民主党」という言葉で対立相手を厳しく非難。このメッセージは今回の党大会で繰り返し示されている。

「彼らは国歌斉唱の際に片膝をつき、敬意を払わない」、「この国の軍人が日々、私たちの自由を守るために命をかけているのにだ」。

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【米大統領選2020】 トランプ氏をどう思ってる? 若い共和党員の声

トランプ大統領と2番目の妻マーラ・メイプルズ氏との間に生まれた娘のティファニー氏は、メディアとテクノロジー企業が米国民を「精神的に奴隷化」していると非難した。

一方、マイク・ポンペオ国務長官は、公式訪問中のイスラエルから事前録画したビデオで参加。トランプ大統領の「アメリカ第一のヴィジョン」を称賛した。

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ポンペオ国務長官は訪問先のイスラエル・エルサレムからビデオ演説をした

アメリカの外交トップが政治的な集会に参加するのは異例。米ユダヤ民主評議会のハリー・ソイファー事務局長は、「現役の国務長官が外国を公式訪問中、政治集会で演説するのは、前例がなく極めて非倫理的だ」と述べた。

国務省は、ビデオ製作に税金は使われていないと強調した。