香港警察、民主派議員ら16人逮捕 昨年の抗議参加など理由に

Lam Cheuk-ting and Ted Hui Chi-fung (file photo)

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逮捕された民主党の林卓廷議員(右)と許智峯議員

香港で26日、反政府抗議デモに参加したとして、新たに民主派議員2人を含む16人が逮捕された。香港では6月末に国家安全維持法(国安法)が制定されて以来、民主主義支持者への抑圧が強まっている。

民主党の林卓廷議員と許智峯議員はこの日、自宅で逮捕された。林議員は、2019年7月に抗議の暴動に加わった疑いが持たれている。

この抗議活動の後には、参加者が覆面をかぶった複数の男性に襲われた事件が起きており、林議員も被害者に遭った。この事件では警察が民主派の抗議参加者を保護しなかったことで批判を受けている。

香港では10日にも、民主派の新聞・蘋果日報(アップルデイリー)の社主、黎智英(ジミー・ライ)氏(71)や、著名若手活動家の周庭(アグネス・チョウ)氏などが逮捕されるなど、国安法による逮捕が相次いでいる。

黎氏には外国勢力と結託した疑いがかけられている。逮捕時には、警官約200人が新聞社の建物を家宅捜索。黎氏を後ろ手に手錠をかけて連行した。

2人はその後、保釈されている。

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香港国安法で逮捕の黎智英氏、「怖くはない」 BBC独占取材

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共に中国政府に批判的な林議員と許議員のフェイスブックアカウントでは、26日に逮捕の事実が報告された。

林議員のツイッターアカウントによると、同議員は昨年7月21日に元朗区で起きた暴動に参加した疑いで逮捕されたという。

また、昨年7月6日に器物破損と司法妨害をした疑いもかけられているという。

AFP通信によると、許議員の事務所が公開した逮捕時の映像には、警察官が司法妨害未遂や、悪意のあるコンピューターアクセス、昨年7月6日に参加した抗議での器物損壊の疑いで逮捕すると述べているのが映っている。

香港では昨年6月から半年以上にわたり、犯罪容疑者の中国本土への引き渡しを認める「逃亡犯条例」の改定案に対する大規模な抗議デモが行われていた。

7月21日には地下鉄元朗駅で、抗議活動から帰る途中の参加者を複数の男性らが攻撃する事件が発生。白いTシャツ姿の男らがマスクを付け、プラットホームや電車内にいる利用者を次々と棒で殴りつける様子はソーシャルメディアで拡散された。

この事件では、香港警察の現場への到着が遅れたことから、警察への不信感が募った。

ロイター通信によると、この事件に絡んで44人が逮捕され、うち7人が暴動の罪で起訴されている。

林議員の逮捕を受け、ソーシャルメディアでは当局に対する怒りの声が上がった。

ツイッターでは、「林議員があの日、抗議参加者を守る側だったのを知っている」という投稿などがみられた。