台湾、パスポートのデザイン変更へ 中国との混同避けるためと

Taiwan unveils its new passport, right, which has the word Taiwan larger and the words Republic of China smaller

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新しいパスポート(右)は現在のもの(左)に比べ、TAIWANの文字が大きく、太くなる

台湾の当局は2日、パスポートの「TAIWAN」(台湾)の英語表記を大きくし、「REPUBLIC OF CHINA」(中華民国)を小さくするデザイン変更を発表した。

当局は、台湾市民が中国国民と混同されるのを避けるためと説明した。

台湾は実質的に独立国だが、中国は同国から分離した一部だとしている。

中国外務省の報道官は、台湾がパスポートのデザインを変更しても、「中国の不可分の一部」であることに変わりはないと述べた。

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「中国からとの誤解を避けたい」

これまでのパスポートでは「REPUBLIC OF CHINA」の文字が表紙の上部にあったが、新しいパスポートではエンブレムの周りに小さな活字で配置される。「TAIWAN」の表記は以前より大きくなり、活字も太くなる。

台湾の呉釗燮(ジョセフ・ウー)外交部長は、新型コロナウイルスの大流行が発生して以来、「台湾の人々は台湾が存在感を増すとともに、中国から来たと誤解されるのを避けたいと思っている」と記者団に話した。

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台湾の呉釗燮(ジョセフ・ウー)外交部長がパスポートのデザイン刷新を発表した

当局によると、各国が新型ウイルス対策として中国からの渡航者を規制するなか、台湾からの渡航者も同様に扱われているという。

新型ウイルスの流行で、中台問題に改めて注目が集まっている。

台湾は新型ウイルス対策で国際的に評価されているが、世界保健機関(WHO)の一員にはなっていない。中国は2016年以降、台湾がWHOの会合に参加することを認めていない。

台湾は国共内戦後の1949年から、選挙による独自の政府や軍隊、通貨をもっている。一方、中国は「一つの中国」政策のもと、台湾は将来、必要なら武力によって、中国の指導下に入るとしている。

台湾を主権国家と認め、外交関係を結ぶ国は少ない。台湾の主権を認める姿勢を見せた国や要人、企業に、中国は激しく反発している。

チェコ議長、米閣僚が訪台

1日には、チェコのミロシュ・ヴィストルチル上院議長が、台湾の立法院(国会)を訪問。「私は台湾人だ」と演説し、台湾への支持を表明した。これは、1963年のジョン・F・ケネディ米大統領による有名な演説、「Ich bin ein Berliner」(私はベルリン市民だ)を念頭に置いたものとみられる。

中国の王毅外相はヴィストルチル氏の訪問について、「一線を超えた」とし、「大きな代償を払う」ことになるだろうと非難した。

8月上旬には、アメリカのアレックス・エイザー保健福祉長官も台湾を訪れ、蔡英文総統と会談した。アメリカと台湾が断交した1979年以降で、最高ランクの米政治家の訪台となった。

中国外務省の報道官は、「中国はアメリカと台湾の公式対話に強く反対する」、「中米関係の深刻な悪化を避けるため、アメリカには『台湾独立』をめぐって誤ったシグナルを送らないよう強く求める」と述べた。