国際宇宙ステーションで空気漏れ 現時点で「危険はない」

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国際宇宙ステーション(ISS)で30日、空気漏れの原因となっている場所の捜索作業が夜通しで行われた。

ISSでは現在、数週間にわたってこの空気漏れ探しが行われている。28日になって被害が拡大し、ISS内の気温にまで変化が起こったため、捜索段階が引き上げられた。

地上職員の分析では、空気漏れはISSを構成するモジュールのひとつ、ロシア製の「ズヴェズダ」の主要エリアで起きているという。

このモジュールはISSの生命維持システムを搭載しているほか、乗組員2人の居住スペースにもなっている。

空気が漏れている場所を特定するには、さらなる分析が必要だという。

アメリカ航空宇宙局(NASA)は、現時点では乗組員への危険はないと強調。乗組員のスケジュールに若干の変更があるだけだとしている。

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空気漏れの捜索に当たったクリス・キャシディ宇宙飛行士

ISS内にいるNASA所属のクリス・キャシディ宇宙飛行士と、ロシアの宇宙機関ロスコスモスのアナトリイ・イワニシン宇宙飛行士、イワン・ワグナー宇宙飛行士の3人はこの日、「ズヴェズダ」内の各所でデータを収集。

モジュールの前方や後方を区切るハッチや、ISSの他の区画やモジュールの通路と続くハッチなどを一つずつ閉め、超音波を使った空気漏れ検知器でデータを採取した。

空気漏れの場所を特定するために、乗組員が「ズヴェズダ」で隔離作業を行ったのは、この1カ月で3度目だという。

3人は一晩かけて空気圧などを測定し、空気漏れの分析を行った。その後、全てのハッチを開け、通常作業に戻った。

2年前にも

ISSで空気漏れが発生したのは今回が初めてではない。

2018年8月には、ISSに連結していたロシアの宇宙船「ソユーズ」で直径2ミリの穴が見つかった。

この穴の近くにはドリルの痕跡があったため、製造過程で問題が生じたとみられている。乗組員はこの穴をエポキシ樹脂で埋めて対処した。