毛沢東の巻物、切断され発見 310億以上の価値、香港で先月盗難

Police show a picture of a calligraphy scroll written by Mao Zedong worth about 300 million USD

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推定3億ドル(約318億円)相当とされる毛沢東の巻物

香港警察は7日、先月盗まれていた中国建国の父、毛沢東の直筆とみられる巻物が見つかったと発表した。ただ、推定3億ドル(約318億円)相当とされる毛氏の巻物は真っ二つに切られた状態だった。

先月にアートコレクターの自宅から盗まれたのは、中国共産党の元指導者、毛沢東の直筆とされる全長2.8メートルの巻物など、総額6億4500万ドル(約680億円)相当の品。窃盗犯はその後、安く売りさばいていたという。

警察によると、巻物は他の人へ渡る中で、展示するには長すぎるとの理由から半分に切られていた。

巻物の所有者は、巻物の価値が「確実に損なわれた」としている。

大規模な窃盗

毛沢東の直筆とされる詩が書かれた巻物には3億ドル相当の価値があると、持ち主は推定している。

大規模な窃盗事件が起きたのは先月10日。切手などの収集で知られる中国人収集家、符春暁氏の香港・油麻地の自宅に男3人が侵入した。

窃盗犯は巻物のほかに古切手や銅の硬貨、毛によるほかの書を複数盗んだ。事件当時、符氏は中国大陸にいたと報じられている。

香港の英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストによると、男たちは盗品の1つを別の収集家にわずか64ドル(約6800円)で売りつけていた。

購入した収集家は偽物だと思っていたという。その後、警察の捜査を知り、9月22日に2つに切られた巻物を持って自首した。

誰が巻物を切ったのかは分かっていない。

香港警察は「巻物が長すぎて(中略)展示しづらいと何者かが考え、半分に切った」と説明した。

符氏はサウスチャイナ・モーニング・ポストに対し、「巻物が真っ二つに切られているのをみて、胸が張り裂けそうだった」と述べた。「価値が確実に損なわるだろうが、その規模はわからない」。

警察は盗品を扱った疑いで49歳のバイヤーを逮捕したが、後に保釈した。

窃盗犯とみられる男1人も逮捕された。残る2人は現在も逃走中だ。