ジョンソン英首相がアストラゼネカ製ワクチンを接種

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イギリスのボリス・ジョンソン首相は19日、1回目の新型コロナウイルスワクチンを接種した。
接種したのは英オックスフォード大学と製薬大手アストラゼネカが共同開発したワクチン。首相は「何も感じなかった」と言い、国民にもワクチン接種を呼びかけた。
ジョンソン首相はロンドン市内の聖トマス病院でワクチンを接種した。ジョンソン首相は昨年3月、新型ウイルスに感染した際にこの病院に入院していた。
欧州では18日、欧州医薬品庁(EMA)がアストラゼネカ製ワクチンを「安全で有効」と結論づけた。これを受け、欧州連合(EU)主要国で同ワクチンの接種が再開されている。
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ジョンソン首相は記者団に対し、「(ワクチンを打ったときには)何も感じなかった。とても早くてとても良い。ぜひおすすめしたい」と語った。
「ワクチン接種のお知らせを受け取った皆さん、ぜひワクチンを受けてください。あなたや家族、あらゆる人のためになることです」
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政府の発表によると、イギリスではこれまでに2600万人以上が1回目のワクチンを受け終わっている。また、約200万人が2回目の接種も完了した。
国民健康サービス(NHS)イングランドによると、イングランドでは3月18日までに2233万7590人が1回目の接種を終えており、18歳以上の人口の50%を超えた。
国家統計局の統計では、イングランドとウェールズでは新型ウイルスの新規感染が減少している。一方、北アイルランドでは「横ばい」、スコットランドでは増加傾向が続いている。
3月13日までの1週間で見ると、イギリスでは335人に1人がCOVID-19にかかっており、前週の280人に1人から減少した。
イギリスのワクチン接種計画
イギリスのワクチン接種計画は2段階に分かれ、期間ごとに接種対象者を定めている。
第1段階
1月~2月15日:高齢者施設の入居者(30万人)、介護施設の従業員(50万人)、医療・介護従事者(380万人)、70歳以上の人(880万人)、70歳未満で特に感染リスクが高い人(120万人)
2月末~4月15日:60~69歳の人(450万人)、16~64歳で既往症がある人および無償で高齢者や障害者を介護している人(730万人)、50~59歳の人々(520万人)
この第一段階で、計3200万人が少なくとも1回目の接種を受けることになる。
第2段階
7月31日までに:40~49歳の人、30~39歳の人、18~29歳の人が順番に(計約2100万人)