北朝鮮、東京五輪への不参加を決定 選手を新型ウイルスから守るためと

A man looks at his mobile phone next to The Olympic rings in front of the Japan Olympics Museum in Tokyo, Japan, March 4, 2020.

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東京五輪で北朝鮮の選手団を見ることはできなくなった

北朝鮮は6日、今夏開催予定の東京オリンピック(五輪)に参加しないと発表した。選手らを新型コロナウイルスから守るためとしている。

パンデミックを理由に、1年延期された東京五輪への不参加を表明した主要国は、北朝鮮が初めて。東京五輪は7月23日に開幕の予定。

北朝鮮の国営ウェブサイト「朝鮮体育」によると、先月25日に開かれた同国オリンピック委員会の会合で、不参加が決まった。北朝鮮が夏季五輪を欠場するのは、1988年のソウル五輪をボイコットして以来、初めて。

北朝鮮との協議が中断している韓国は、東京五輪を利用して状況を打開したいと願っていたが、かなわないことになった。

両国は2018年、韓国で開かれた平昌冬季オリンピックで南北合同チームを結成。一連の歴史的な首脳会談へとつながった。

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北朝鮮は新型ウイルス対策に厳しい措置を実施しており、国内に感染者はいないとしている。しかし専門家は、感染者ゼロの可能性は低いとしている。

1月下旬には国境を閉鎖。その後、首都平壌にいる外国人数百人を隔離状態に置いた。

昨年以降、外国と結ぶ列車は運行されておらず、旅客機の国際便もほぼ完全に運休されている。

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手押しトロッコで北朝鮮から国境越え ロシア外交官や子供たち歓声

南北合同チームの効果

北朝鮮は平昌冬季五輪に、選手22人と政府関係者、報道関係者、230人規模の応援団を送った。金正恩総書記の妹の金与正・朝鮮労働党副部長も韓国入りし、その後の南北外交や米朝外交の下地をつくった。金総書記とドナルド・トランプ前米大統領はその後、歴史的な首脳会談を実施するに至った。

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2018年の平昌冬季オリンピックの開会式で握手を交わした韓国の文在寅大統領(左)と北朝鮮の金与正・朝鮮労働党副部長

ただ、米朝首脳会談で期待された関係改善は実現されず、両国関係は悪化しつつある。

朝鮮戦争で戦った北朝鮮と韓国は、1953年に休戦で合意したが平和条約は結んでいないため、現在も形式的には戦争状態にある。

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日本の状況

日本では、水球男子の代表候補の合宿に参加した7人に新型ウイルスの感染が確認されたことが4日、明らかになった。これを受け、東京五輪の水球のテスト大会が中止された。

現在、聖火リレーが国内各地を回っているが、感染が急拡大している大阪市では中止が決まっている。

また、感染力が強い変異株による、感染の第4波への懸念が国内で高まっている。