米CDC、接種完了者は「マスク不要」の新指針 「素晴らしい日」とバイデン氏

New Jersey Muslims gather for Eid ul-Fitr

画像提供, Getty Images

画像説明,

米ニュージャージー州ではイスラム教の祝日「イド・アル=フィトル」に合わせ、イスラム教徒が集った

米疾病対策センター(CDC)は13日、新型コロナウイルスワクチンの接種を完了すれば、屋内外を問わず、マスクを着用しなくてもいいとする新たな指針を発表した。ただし、バスや飛行機、病院など混雑した屋内では引き続きマスク着用が求められる。ジョー・バイデン大統領は「アメリカにとって素晴らしい日」だとたたえた。

CDCの新たなガイドラインでは、ワクチン接種完了者は物理的距離の確保も求められなくなる。

新指針が発表されると、バイデン氏は大統領執務室で共和党議員と共にマスクを外した。

そして、ホワイトハウスのローズガーデンで行われた新指針に関する発表イベントに、カマラ・ハリス副大統領やホワイトハウス職員らとともに、マスクを着けずに登場した。

バイデン氏は、予防接種を終えていない国民に向けて、「みなさんを逮捕しに行くつもりはない」としつつ、マスクの着用を呼びかけた。

また、「ルールはシンプルだ。ワクチンを接種するか、接種するまでマスクを着用するかだ。選ぶのはあなただ」とツイートした。米大統領には国民にワクチン接種やマスク着用を命じる権限はない。

<関連記事>

バイデン政権はワクチン接種を完了した人を対象に、感染防止の制限措置を緩和するよう圧力を受けてきた。

今回の指針は、パンデミック前の生活に戻るうえでの新たな大きな一歩となった。約170万人が加盟するアメリカ教員連盟(AFT)の会長は、今秋には学校を全面的に再開するよう求めた。

同国の感染者数は昨年9月以来の低水準にまで減少し、死者数も昨年4月以来の少なさとなっている。

現在は米国民の約35%が接種を完了し、接種を受ける人の割合が低下し始めている。

CDCは何と

CDC所長のロシェル・ワレンスキー博士は13日、ホワイトハウスで「予防接種を完了した人は、マスクを着用せずに、屋内外での活動に参加できるようになる。活動の規模は問わない」と述べた。

「接種を完了すれば、パンデミックを理由にやめていたことを再開できる。我々は皆、日常生活に戻れるこの瞬間を待ち望んできた」

このガイダンスは医療施設や刑務所、ホームレス・シェルターなどには適用されない。飛行機やその他の公共交通機関では引き続きマスクの着用が推奨される。

また、地域ごとの感染防止条例に取って代わるものではなく、企業によっては顧客や従業員にマスク着用を求める場合もある。

「ここまできた」

ワレンスキー博士は、免疫力が低下した人は屋外でのマスク着用を継続したほうが良いと述べた。新指針は接種を終えていない人には適用されず、新型ウイルス感染症COVID-19の症状が現れた場合にはマスクを着ける必要がある。

ホワイトハウスは、「CDCからビッグニュースだ。予防接種を完了すれば、屋内でも屋外でも、ほとんどの状況でマスク着用が不要になる。我々はついにここまできた。ワクチンを接種するにしても、マスクを着けるにしても、目標を達成するまで自分の身を守ってください」と、「接種完了者はマスク着用をやめられる」と書かれた画像付きでツイートした。

CDCは、2回の接種が必要なワクチンの場合は2回目の接種から2週間後、1回の接種で済む米ジョンソン・エンド・ジョンソン製については接種から2週間後を「接種完了」と定義している。

CDCの新指針をめぐっては、一部のアメリカ人が不安を感じる恐れがある。接種を完了したのは米人口の半数にも満たないほか、誰が接種を受けたのかを確認する方法もないからだ。

バイデン氏は、アメリカの独立記念日にあたる7月4日までに、人口の約70%に少なくとも1回目のワクチンを接種したいとしている。最新の推計によると、これまでに約2億5000万回分のワクチン接種が行われた。