ミャンマー軍と武装組織が衝突、村が焼失

Images obtained on social media show the fire in Kin Ma village

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ソーシャルメディアには、キンマ村が燃えている様子が投稿された

ミャンマー中部のキンマ村で15日、ミャンマー国軍と地元の武装組織の衝突があり、村の大部分が焼失した。少なくとも2人が死亡した。

住民によると、240棟あった住居のうち200棟が国軍によって焼かれた。

駐英ミャンマー大使のダン・チュグ氏はフェイスブックで、「軍事政府がマグワイ県の村を丸ごと焼き払い、高齢者を殺したという報告があった。軍部がひどい罪を犯し、ミャンマー国民を顧みていないことがまた明らかになった」と批判している。

一方、ミャンマーの国営テレビは、火災は「テロリスト」によるものだと主張している。

ロイター通信によると、国営MRTVは他の原因を示唆するメディアについて「故意に軍の信用をおとしめようとしている」と報じた。

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火災後のキンマ村の様子

BBCの取材に応じた住民は、ミャンマー国軍と「人民防衛軍(PDF)」が15日に衝突したと説明。PDFなどの武装組織は2月のクーデターをきっかけに結成され、自作の武器で警察や軍と戦っているとされる。

「PDFの戦闘員が撤退した際、国軍が村に入ってきて、南側の家屋に火をつけ始めた。村のほとんどが灰になってしまった」と、この住民は話した。

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別の住民は、軍が発砲し始めたため、キンマ村の外にある森に逃げ出したと語った。しかし、走れなかった高齢者2人が火災に巻き込まれて死亡したという。

「村のそこかしこに火が付けられ、大きな炎があがっているのを見た。銃撃から逃げなくてはならなかったから、遠くからそれを見ていた」

ロイター通信によると、この火災は非常に大きかったため、アメリカ航空宇宙局(NASA)の人工衛星が記録していた。

ミャンマーでは昨年の総選挙で不正があったと主張した軍部が、今年2月にクーデターを起こして政権を掌握した。独立機関は、この総選挙はおおむね自由かつ公正だったと述べている。

クーデター以降、同国各地で反軍事デモが行われているが、軍はこれを厳しく弾圧。これまでに800人以上が死亡したほか、5000人近くが拘束されたという。