中国、2回目の新型ウイルス起源調査を拒否 WHOが計画

Zeng Yixin, vice minister of China"s National Health Commission, attends a news conference on the origin-tracing of the coronavirus disease

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中国国家衛生健康委員会の曽益新副主任

中国は22日、世界保健機関(WHO)が計画している2回目の新型コロナウイルスの起源調査を拒否した。

WHOは、新型ウイルスが最初に特定された地域にある研究所を監査したいとしていた。

しかし中国国家衛生健康委員会の曽益新副主任は、調査は「常識を尊重せず、科学に対する傲慢」の表れだと批判した。

WHOの専門家は、新型ウイルスが中国の研究所から漏れた可能性は非常に低いとしているが、この説はまだ消えていない。

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1回目の調査は今年1月に行われ、2019年12月に初めて新型ウイルスが特定された武漢市を調査団が訪れた。

しかしWHOのテドロス・アダノム・ゲブレイエスス事務局長は7月初め、調査の次の段階の概要を発表。今度は特定の科学研究施設を調べる予定だった。

ゲブレイエスス事務局長はまた、中国に対し、調査にもっと協力するよう強く求めている。

15日の会見では、情報などへのアクセスのしやすさと透明性を高めるよう中国に要求。今回の調査では、パンデミック発生直前と直後の患者の生データに、WHOがアクセスする必要があると述べた。

曽副主任は22日の記者会見で、WHOの調査計画が、中国が研究所規則に違反した疑惑に注目していることに非常に驚いたと語った。

その上で中国がこの条件を飲むことは「不可能」だと指摘。起源調査については中国側から条件などの提案をしていると述べた。

ロイター通信によると、曽副主任は「WHOが中国の専門家による考えや提案を真剣に検討し、この起源調査を科学の問題として扱い、政治的妨害を取り除いてくれることを願う」と語っている。

新型コロナウイルスの感染症COVID-19では、これまでに世界中で400万人以上が亡くなっており、WHOは起源を突き止めるよう国際的な圧力を受けている。

アメリカ政府は22日、中国のこうした態度は「無責任」で「危険」だと批判した。

ホワイトハウスのジェン・サキ報道官は記者会見で、次のパンデミックを防ぐためには、WHOが中国の研究所を調査することが不可欠だと述べた。

「これは未来の命を守るためのもので、今は妨害するべき時ではない」

ジョー・バイデン米大統領は今年5月、情報当局に対し、新型コロナウイルスの発生についてこれまでの「倍の努力をして」調査するよう求めている。