【東京五輪】 トライアスロン新種目の混合リレー、イギリスが金

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イギリス(中)はアメリカ(左)に14秒差をつけて優勝した。3位はフランス
東京オリンピックは31日、トライアスロンの新種目の混合リレーがお台場海浜公園であり、イギリスが種目初の金メダルを獲得した。
ジェシカ・リアマンス(33)、ジョニー・ブラウンリー(31)、ジョージア・テイラー=ブラウン(27)、アレックス・イー(23)の4人。
ブラウンリーは6月に「新しい挑戦をしたい」として引退の意向を表明している。3回目のオリンピックで初の金メダルを手にし、有終の美を飾った。
イギリスは2位のアメリカに14秒差をつけてフィニッシュした。銅メダルはフランス。日本は13位だった。
イーは「前の3人が完璧なレースをしていたので、引き継いだ時はかなり怖かった」と話した。イーは26日のトライアスロン男子個人で銀メダルを獲得している。
1人目のリアマンスが素晴らしいレースを見せ、続くブラウンリーが集団から抜け出した。27日の女子個人で銀メダリストとなったテイラー=ブラウンと、イーがリードを守り切り、イギリスにとって3つ目となるトライアスロンのメダルを決めた。
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1位でフィニッシュしたリー(奥)を、リアマンス(左)とテイラー=ブラウンが祝福した
9年前のロンドン五輪で銅メダル、5年前のリオ五輪では兄アリステアの次にゴールして銀を手に入れていたブラウンリーは、26日の男子個人では5位だった。
しかしこの日のレースでは、イギリスの優勝に大きく貢献した。
「オリンピックをやり遂げた」とブラウンリーは言った。
「本当に素晴らしい気分だ。3回目のオリンピックで、ついに金メダルを持ち帰る」
「自分たちに大きなプレッシャーがかかっているのを自覚しながら、レースに臨んだ。ミスのないうまいレース展開が必要で、まさにそれができた」
リアマンスは、「信じられない。オリンピックのメダリストたちがいるチームにいるのはちょっと緊張したが、見事なレースができてうれしい」と話した。
大けがを乗り越えて
3人目のテイラー=ブラウンは一時、後続に23秒のリードをつけた。
「パニックしないよう、それだけ気をつけた。(2人目の)ジョニーが大きなリードをつけてくれたので」
「落ち着けるだけの時間が少しあるのは分かっていたし、あまり緊張しないようにした。それが失敗の原因になるので」
「ラストのランでは全力を出して、イー坊やのため、リードを最大限に広げなくてはと分かっていた」
五輪初出場のイーは、自転車でフランスのヴァンサン・ルイに抜かれたが、ランで抜き返した。
「ランは僕の強みなのでがんばった」、「ここに来て、最高のみんなと一緒に競技できるのは、ものすごいことだ」。
イーは陸上1万メートルのイギリス代表として2018年欧州選手権に出場した経験がある。トライアスロン選手を目指し、ブラウンリー兄弟とともにリーズで練習を積んだ。
2017年6月の最初のワールドカップでは自転車で転倒し、ボラード柱に衝突。胸を打ち肺気胸になったほか、あばら骨、椎骨、肩甲骨が折れた。
順位