【東京五輪】 柔道混合団体でフランスが金、日本は銀 アーチェリー古川は銅

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優勝を決めて喜ぶ柔道混同団体のフランスチーム
東京オリンピックは31日、柔道の新種目の混合団体が日本武道館であり、フランスが初代王者となった。日本は銀メダルだった。一方、アーチェリーでは、男子個人の古川高晴(36)が銅メダルを勝ち取った。
柔道は全種目を終え、日本はメダルを計12(金9、銀2、銅1)個獲得した。
混合団体は、男女3人ずつ計6人が階級別に戦い、先に4勝した方が勝ちとなる。
準々決勝から登場した日本は、ドイツと対戦。阿部詩(女子57キロ級)と大野将平(男子73キロ級)の両金メダリストが立て続けに敗れ、苦しいスタートとなった。
悪い流れを断ち切ったのは、第3試合の新井千鶴(女子70キロ級)だった。金メダリストの新井は、小外掛けと横四方固めの合わせ技一本で勝利。続く向翔一郎(男子90キロ級)も、立ち上がりから積極的に攻め、背負い投げで技ありを奪って勝った。
第5試合の素根輝(女子70キロ超級)も金メダリスト。大内刈りで技あり2つを取って一本勝ちし、日本が3勝2敗と逆転した。最後は、やはり金メダリストで階級を上げたウルフ アロン(男子90キロ超級)が、肩車の技ありで延長戦を制し、日本は苦しみながらも勝ち上がった。
ロシア・オリンピック委員会との準決勝は、日本が4連勝で勝利。金メダルまであと1勝とした。
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最終戦までいかず決着
決勝は日本対フランス。第1試合は、女子63キロ級金メダリストのクラリス・アグベニェヌが、新井を相手に小内刈りで技あり2つを奪い、合わせて一本勝ち。続くアクセル・クレルジェも、延長戦で隅落としの一本を向から奪い、フランスが2連勝とした。
第3試合は、素根が大内刈りと横四方固めの合わせ技一本で、ロマヌ・ディコに勝利。しかし第4試合は、体格で勝るテディ・リネールが延長戦の末、ウルフを内股の技ありで下し、フランスが王手をかけた。
第5試合の女子57キロ級は、日本は銅メダリストの芳田司を起用。フランスは銀メダリストのサラレオニー・シシケが登場し、開始55秒で内股の技ありを奪った。芳田は反撃を試みるもそのまま試合終了。フランスが4勝1敗で、この種目最初の王者となった。
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フランスが柔道新種目の最初の金メダルを獲得した
素根は試合後のインタビューで、「みんなで優勝を目指していたので、2位で悔しい」と話した。
主将の大野は、「チームを優勝に導けず、責任を感じている。3年後、日本柔道チームとしてリベンジできるように精進していきたい」と述べた。
アーチェリー古川が2個目の銅メダル
アーチェリーはこの日、夢の島公園アーチェリー場で最終日を迎えた。
銅メダルがかかった戦いの相手は、湯智鈞(チャイニーズタイペイ)。古川と湯は1セットずつを取り合い、第3セットを引き分けた。3-3で迎えた第4セット、古川が3射中2射で10(満点)を取り、5-3とリードして王手をかけた。
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古川高晴は正確に的を射続けた
第5セットは、湯が3射で9、9、10としたのに対し、古川は10、9、10と射て奪取。ポイント7-3として決着をつけた。古川はこの試合、全15射のうち8射で10を取る集中力の高さを見せた。
古川は男子団体に続き、今大会2つ目の銅メダルを獲得した。テレビのインタビューでは、「大変な状況でも努力を続けたら、道が開けることもあることを伝えられたらいいと思う」、「早く家に帰って、妻と子どもに『取ったよ』と報告したいです」と話した。
ボクシングは日英対決
国技館であったボクシング女子フェザー級の準決勝は、日本選手対イギリス選手の対決となった。
3分3ラウンドを戦い切り、勝負は判定に。入江聖奈(20)がカリス・アーティングストール(26)に3-2で勝ち、8月3日の決勝に進んだ。ネスティ・ペテシオ(フィリピン)と金メダルを争う。
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カリス・アーティングストール(左)と入江聖奈は試合が終わると肩を組んだ
サッカー男子と野球は勝ち進む
サッカー男子は準々決勝4試合があった。日本とニュージーランドは茨城カシマスタジアムで対戦。0-0のまま延長戦でも決着がつかず、PK戦となった。日本が4-2で勝って、8月3日の準決勝に進んだ。相手はスペイン。
一方、野球は予選リーグが横浜スタジアムで開かれ、日本が7-4でメキシコに勝利した。これで日本はA組を1位で通過し、準々決勝に進出した。8月2日にアメリカと対戦する。
順位