カブール空港でIS系爆弾攻撃、90人以上死亡 退避活動続けるとバイデン氏

Hospital staff bring an injured man for treatment after the Kabul airport attack

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武装勢力タリバンが制圧したアフガニスタンからの出国を希望する大勢が集まる首都カブール近郊の空港で26日、爆弾攻撃があり、米軍関係者13人を含む90人以上が死亡した。過激派勢力「イスラム国(IS)」系の組織が犯行声明を出した。ジョー・バイデン米大統領は、出国を希望する人たちの避難活動を続けると言明した。

カブールの保健当局高官はBBCの取材に対し、少なくとも90人が殺害され、140人が負傷したと説明した。複数の情報から、死者は約170人に及ぶおそれがある。

26日午後6時ごろ、米英両軍の兵士が空港に入る人たちの手続きをしていたアビー・ゲートで爆発があった。

米国防総省は当時、イギリスへの避難を希望する人たちを英部隊が受付していた、近くのバロン・ホテルでも爆発があったと発表していたものの、27日になって情報を修正し、爆発は1回だったとあらためて発表した。

米英両政府は21日から繰り返し、ISによる攻撃が予想されるため、空港に近づかないよう警告していた。

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過激派勢力「イスラム国(IS)」系の地元組織「ISKP(イスラム国ホラサン州)」(あるいはISIS-K、IS-Kなど)が、犯行声明を出した。

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カブール空港で爆弾攻撃、90人以上死亡 IS系組織が犯行声明

中東を管轄する米中央軍のフランク・マケンジー司令官によると、米軍では少なくとも米海兵隊員12人と海軍医務官1人が死亡した。アフガニスタンで米軍関係者が亡くなるのは、2020年2月以来という。

マケンジー司令官は、「IS-K」の脅威は依然として高く、これ以上の攻撃を防ぐため米軍はタリバンと協力しており、タリバンはすでに「IS-K」による複数の攻撃を阻止していると述べた。

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バイデン米大統領「許さない、追い込む」 IS系によるカブール空港攻撃で

バイデン大統領は、「我々はこの任務を完遂しなくてはならないし、そうする」、「テロリストが我々の任務を阻止することはできない」と言明した上で、「我々は許さない。我々は忘れない。お前たちを追い込んで、代償を払わせる」とISに警告した。

バイデン氏はさらに、死亡した米軍関係者は「他人の命を救うため、無私の任務についていた英雄」だとたたえた。

避難活動への影響は

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2回の爆弾攻撃で煙が立ち上った

今月15日に首都カブールがタリバンの支配下に入って以降、10万人以上がカブール空港から避難している。空港を管理する米軍の撤収期限が8月31日に迫るのを前に、多くのアフガニスタン人が空港に押し寄せていた。

今回の攻撃で、避難活動はさらに困難が予想される。

カブール空港には現在、米兵5800人と英兵1000人が駐留している。

これまでに文民人10万4000人が出国した。この内、6万6000人はアメリカ人、3万7000人は同盟国関係者や協力者。

約5000人が空港で出国の機会を待っているほか、空港周辺ではまだ大勢が検問所を通過しようとしている。

カナダ、ベルギー、オランダ、デンマークなど一部の国はすでに、自国関係者の退避活動を中止した。

トルコ政府は6年前から空港を警備していた自国軍を撤退させると発表した。

ボリス・ジョンソン英首相は、26日に政府幹部と緊急会議を開いた後、イギリスの退避活動を継続すると述べた。